豆田社長が営むA豆腐店。大豆原価の高騰という逆風はありますが、昨今の健康ブームもあって消費者のニーズをガッチリつかみ、売上そのものは順調です。しかし、原価の高騰がそれ以上に進行しているため、資金繰りはかなりしんどい状態です。そんな中、明るいきざしも見え始めてきました。11月に始まった入札では、収穫見込みが前年を大幅に上回っているようなのです。
■ あと1,000万円足りない!
豆田社長は今日も資金繰りのために銀行を走り回っています。3カ月先の利益は見えているのに、あと1,000万円の運転資金が足りないのです。どの銀行も借入金額は一杯一杯。どうしよかと悩みながらも、気晴らしに、以前からゴルフ仲間である保険営業マンらと一緒にゴルフへと出かけました…。
■ 保険会社から借りる
コースを回りながら友人の保険営業マンに、今の大豆の状況等の愚痴をこぼしていると、その営業マンがかる〜く一言。
保険営業マン |
「それだったら、保険会社から借りればいい」 |
豆田社長 |
「え?」 |
保険営業マン |
「社長、毎月うちの保険会社に保険料払ってくれているでしょ。もうかれこ
れ10年以上になりますよね。大体今で、解約返戻金が1,500万円ほどになっていますよ。大体その9割ぐらいでしたら、借り入れできるんですよ」
|
豆田社長 |
「え?1,500万円の9割っていったら、えーっと…1,350万円! そんなこと出来るの?」 |
保険営業マン |
「契約者貸付といって、可能なんですよ。豆田社長の契約だったら金利も3%ほどですから、お勧めですよ。」 |
豆田社長 |
「その手があったのか…」 |
|