昨年(平成18年中)に家を購入された方については、確定申告を通じて「住宅ローン減税」の適用を通常受けることができます。この住宅ローン減税というのは、おおまかには物件購入価額と借入金額のうち低い方の価額(借入上限3,000万円)に対して、1%の税額控除が受けられるという制度で、減税期間は10年間です。
例えば、6,000万円でマンションを購入して借入金が5,000万円ですよ、という場合の減税額は、
6,000万円>5,000万円>3,000万円(上限)
∴3,000万円×1%=30万円(住宅ローン減税額)
となります。
確定申告をすると30万円の減税(1年目)ですから、効果は大きいですよね(10年間の合計最大税額控除額は255万円)。ちなみに住宅ローン減税の適用は、1年目には確定申告が必要ですが、翌年以後は年末調整で適用可能です。
また、家を買ったのは3年前、4年前でそのときは所得制限などで対象外とされた、という方も、今年の確定申告で要件を満たしているのであれば、今年から住宅ローン減税を受けることができます。
さらに、今後(今年または来年)家を買おうとお考えの場合、今年、平成19年から「住宅ローン減税制度」が選択制に変わる予定ですのでご注意ください(これは、新しい住宅ローン減税制度ができて、旧来の住宅ローン減税制度とどちらか有利なほうを納税者が選ぶといった形式になる予定です)。また今年、平成19年4月1日からは、家のバリアフリー工事も住宅ローン減税の対象となるようです。手すりの設置などのバリアフリー工事を予定されている方は、少し待たれるといいかもしれませんね。
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