税務調査があるというと、悪いことはしていなくとも緊張するものです。税務調査において適度な緊張感は必要ですが、あまりに神経質になる必要はありません。しかし、実際税務調査の現場では、「社長が早口となり言葉数が多くなる」「異常に感情的に対応してしまう」「経理担当者が妙におどおどしてしまう」などの傾向があらわれることが多いです。
そこで、「税務調査の心構え3カ条」をまとめてみました。
第1条 普段通りで
・税務調査官は敵ではないので、他の業者さんなどと同様、通常の礼儀を尽くす
・税務調査が納税者の業務の妨げになってはいけないので、過度にこびる必要はない
・税務調査とはいえ、最終的には人間対人間の交渉事でもあるので心象も大事にする
第2条 聞かれたことのみ答える
・税務調査官は特に最初の会話などで何か調査の糸口がないかと考えている
・過去のことなどは、聞かれたことだけ答えればいい
・税務調査官は税務的な見地(資産性があるか等)で見ているため視点が違うということを知っておく
第3条 わからないことはわからないと言う
・あいまいな点をいい加減に答えるのは後でもめるので、そのようなときはわかりませんと素直に答える
・時間をかけてわかる場合は、後から調べて答える
・わからないこと・不明点は税理士に相談してから答える
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