今が大きく円高状態にありますから、以前に外貨預金を始められた方は、為替において損をしていることが多いと思います。この為替差損の税金上の取り扱いは、雑所得扱いとなり、損をしているわけですから、確定申告不要となります。
しかし、この為替差損は、他の雑所得と損益通算をして節税を図ることもできます。例えば、個人や会社への貸付金による金利収入がある、年金収入がある、といった場合です。これらの場合には、確定申告をあえてして、為替差損を節税に活用しましょう(年金収入に税金がかかっていない場合など節税にならないこともありますので、実行に際しては税理士などにご相談ください)。ちなみに、給与収入などとは損益通算できませんので、お間違えのないようにしてください。
最後に、為替差益が出た場合ですが、年収2,000万円以下のサラリーマンで他に所得がなければ、「為替差益、年間20万円以下」の場合は確定申告不要となります。逆に、年間20万円超の為替差益があれば、確定申告が必要となりますので、忘れず行いましょう。
注)予約レートを設定している場合の為替差益は20%源泉分離課税となり確定申告不要です。
未曾有の金融危機ですが、投資をされている経営者の方などには、税制上の特典を忘れないようにアドバイスしてあげましょう。
今日の話が皆さんのお役に立つことができれば幸いです。
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