保険提案において、損益計算書で利益以外に見ておくべき大事な項目として、販売費および一般管理費に計上されている「保険料」があります。単純にこの保険料が企業規模などを考えて多額に計上されている場合には、「保険料削減の保険見直し提案」となるでしょう。
ただし、ここで単純に損益計算書だけ見ていたのでは、正しくないことがあります。そこで、貸借対照表の左側に計上されている資産の部も見てください。そこに、保険積立金や長期前払費用というのがあればその金額も把握しておいてください。例えば、終身保険であれば、通常全額、保険積立金に計上されていますので、損益計算書の保険料だけ見て保険見直し提案の話をすると、実態を反映できていないケースも考えられます。
また、保険見直し提案において、単に保障がすべてなくなる「解約」という選択肢以外の手法を伝えてあげると喜ばれます。というのも、一般の方は、保険の見直しというと、今ある保険を解約するまたは新しい安価な保険に入り直す程度の知識しか持ち合わせていません。
例えば、「特約部分だけの解約」や失効した場合の「復活制度の活用」、保険金額を下げることによって以後の支払いをストップしたまま主契約の保険が継続する「払い済み」、解約返戻金の一定の範囲内で保険会社からお金を借りることができる「契約者貸付」などです。
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