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注目される高齢者への保険募集の在り方
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  保険募集の在り方が今後大きく変化する。一つは本サイトで1月30日に更新した「臨時便」でも紹介した、代理店使用人(いわゆる委託型募集人)の適正化という制度改定への取り組みがあるが、それ以上に大きな課題として、募集に際してのルールの見直しを含めた募集態勢の確立が求められている。代理店使用人の適正化はどちらかと言えば業界内における制度の問題(当然、現場の募集の在り方にも係るが)という意味合いが強い。それに対して、募集ルールの見直しは顧客接点の在り方を規定する問題である。
  先の金融審議会「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」報告書(平成25年6月7日)では、保険会社または保険募集人は、保険募集に際して、顧客の意向を把握し、意向に沿った商品を提案、意向との整合性を説明する必要がある旨の指摘がなされた。また、とりわけ乗合代理店においては、取扱商品のうち比較可能な商品の明示や、特定商品を提示・推奨する場合はその推奨理由をわかりやすく説明すること、さらに乗合代理店は「中立・公平」でなく、保険会社の代理店であることの立場を明確にすること、などが求められた。
  以上のように今後、保険募集のあり方が厳しくチェックされることになるが、なかでも注目されるのが高齢者に対する保険募集の在り方だ。
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