「能力の差は小なり、行動の差が大なり、実践の前に不可能なし!」
ある研修会でのことです。優績者の方が、力強くこの言葉で、体験談の発表を締めくくられました。
体験談の内容はもちろんですが、この言葉に「けだし至言だ!」と、いたく感動したことが思い出されます。
「行動なき理念は、絵に描いた餅!」ですよね。
どの優績者の方も例外なく、「行動・実践家」です。
まさに、「実績は行動量に比例する!」ですね。
ただ、いつも残念に思うことがあります。それは、「行動が実績に結びついていない例」が見受けられることです。
先日も、セミナーが終わっての帰り道、受講してくださった方と偶然、
一緒の電車に乗り合わせました。入社3年が過ぎ、4年目に入るところだ…、
とのこと。
「今、大変苦しい。そろそろ辞めざるを得ない…、もう行くところがない…」
と。初対面のうえ、短時間の会話でしたので、詳しい事情まではわかりません
でしたが、本当に行き詰って、困っていらっしゃるようでした。
私は、「入社されてから今までにご加入いただいたお客さまを、もう一度、
丁寧に訪問されたらどうでしょうか? ご紹介をいただけるとか…、そこから思いがけぬ展開があるかもしれませんよ。先輩の方々によく相談をしながら、とにかくあきらめないでください。行動(活動)を止めないでください。頑張ってください…」と、降車駅に着いてしまったので、慌ただしくお別れしました。
「見つける行動(活動)、そして育てる行動(活動)を、入社と同時に始めていたかなあ…」
「毎月の契約締結に追われて、次の見込み客を見つけて、育てる活動がおろそかになっていたのでは…」
「だとしたら、なぜ早く気付かなかったのか…。先輩のアドバイスはあったのか…」等々。あれこれ思い巡らしながら、「いずれにせよ、遅すぎる」。いつもながら、残念で、やり切れない、暗たんとした思いにとらわれていました。
皆さんも、「生保営業4つの活動(行動)」という言葉を、お聞きになったことがあると思います。
この「4つの活動」が、バランスよく実践されないと、行動が実績に結びつかない結果を招いてしまうと思うのです。
また、「4つの活動」の中でも、『見込み客を見つけて育てる−@見つける(ドアオープン)活動、A育てる(ハートオープン)活動が、特に大事だ。活動量の80〜90%を、@Aの活動に充ててちょうど良い』
と多くの優績者の方が言われますね。
長期間優績を続けていらっしゃる方々は、いわゆる「転換全盛の時代」で、行き先が豊富にあった時代でも、生保営業の基本である「4つの活動」を、忠実に、そしてバランス良く実践されていましたね。
「優績者は『見込み客づくり』に走り、劣績者は『契約締結』に走る」と…。