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生保営業のヒント
生保営業(募集編)
Aの力=「行動力」その8:優績者に学ぶ「生保営業4つの活動」-8
3.契約締結(売る)活動について PART4
(3)商品設計力
  (2)情報分析力と同じように(3)商品設計力は、お客さまからお借りした証券をはじめ、蓄えたお客さまに関する諸々の情報をもとに、上司や先輩から知恵や知識をお借りしながら、事務所で作業を進めることができますので、私は「集団作業」と呼んでいることは、すでにご紹介しました。
  個人だけで作業を進める場合でも、知恵や知識の情報はインターネットサイトをはじめ、手に入れやすさとその量は、従前とは天地雲泥の差になりました。さらに、同じ土地・環境で仕事をしている上司や先輩、ときには同僚や後輩からの情報を加えれば、「鬼に金棒」です。
  「聞くは一時の恥、聞かざるは一生の恥・一生の損」とか…。遠慮せずドンドン聞いて、情報分析力商品設計力を磨いていきたいものですね。
  収集した情報を、さまざまな角度・視点から分析して、商品設計に活かすことができると思います。例えば、すでにご存じのことと思いますが
・  住宅を購入したら団体信用生命保険がついているので、その分の保障を考慮した設計を考える。
子どものない場合。また子どもが生まれ、その子が18歳になるとき配偶者が40歳を超える場合、超えない場合等々。遺族年金や中高齢寡婦加算等を考慮した設計を考える。
公的年金、企業年金をベースとして、財形年金(生保型財形が有利ですね…)に加入できるか、を考慮した老後の生活設計を考える。
高額療養費制度、介護保険制度等の社会保障制度を考慮に入れて、医療保障の設計を考える。
生命保険や個人年金保険料控除のダブル活用を考える。特に夫婦共働きの場合や、独身で所得の高い方については考慮が必要ですね。
  これらは個人保険を設計する際にも、考慮に入れて検討する事項ですね。
  ここでは、先にご紹介した中小企業経営者を取り巻く「4つのリスク」に対応する事業保険の設計を考えるヒントとして、表にまとめてみました。
       退職金はもちろん、「4つのリスク」のガードは生命保険で万全! 
4つのリスク リスクをガードする
「4つの対策資金」
  リスク  
1
経営者にふさわしい勇退時の退職金準備は?
 ・私財をも注ぎ込んできた経営者への退職金は?
 ・悠々自適の生活資金は?
 ・退職金支払い後の会社の財政状態は?
ご自身の老後のために
「勇退退職金対策資金」
  リスク  
2
経営者に万一(死亡・病気)が起きたら、会社は?
 ・借入金の返済は?
 ・取引先との関係は?
 ・従業員に動揺は?
会社を守るために
「事業保障対策資金」
  リスク  
3
万一のことが起きたら、ご家族の暮らしと財産は?
 ・死亡退職金の支払いは?
 ・弔慰金の支払いは?
 ・支払いを約束する規程の整備は?
ご家族を守るために
「死亡退職金・弔慰金対策資金」
  リスク  
4
事業承継・相続対策は大丈夫ですか?
 ・相続税の納税資金は?
 ・遺産分割争いの心配は?
 ・後継者への円満なバトンタッチ対策は?
円滑な相続のために
「事業承継・相続対策資金」
               この中の「退職金対策」と「相続対策」の
2点のみに絞り、いくつかをご紹介したいと
思います。ぜひ、参考にしてみてください。
             まず、退職金対策について、
      ■退職金の資金対策をどうするか?
  財源と考えられるもの   心配な点
 現金・預貯金
・  日常から資金繰りに追われている中小企業、将来のために高額な資金のプールは、ほとんど不可能(強固な意思が必要)。
・  また、強固な意思を持って貯めていても途中で死亡することもある。
 有価証券(株式・投資信託等)
 の譲渡
・  ハイリスク・ハイリターンの商品が多い。
・  将来確実に必要な役員退職金をリスクのある商品で調達するのは危険。
 不動産の譲渡
・  事業用不動産は、会社が使っているから売却不可能。
・  他の不動産でも希望の期間内に希望の金額で売却は困難。
 借入金
・  一部の例外を除き、資産価値が下落し担保不足の状態にある現在、収益を産まない借り入れは避けるべき。
・  また現実に借り入れが難しいのが現状。
 生命保険
・  加入できる「健康状態」か。
・  加入できる「年齢」か。
             退職金の資金準備は、死亡時にせよ勇退時にせよ、
「健康」で「加入できる年齢」であれば、生命保険が
ベストです。
■退職金の資金準備は「生命保険」がベスト
生保活用「4つのメリット」
 急な支給にも即対応できます。
・  死亡退職のときには、急に資金が必要です。
・  大多数の中小企業では、常日ごろからその準備をしておくほどゆとりはありません。
・  死亡と同時に支払われる生命保険金は、死亡退職金の財源として最適です。
・  不況や赤字のときに相続が開始すると企業はピンチ…、生命保険で安心です。
 確実に準備できます。
・  貯金は三角! 保険は四角!
・  死亡保険金は、相続開始まで姿を現わさず、使えないので安心です。
・  勇退退職の場合も、貯蓄性のある「長期平準定期保険・終身保険」なら、保険料を払っておけば確実に資金を準備できます。
 高額な金額でも用意できます。
・  役員退職金は高額、通常の資金繰りの中での準備は不可能に近い。
・  死亡の場合は、即高額な保険金、勇退退職の場合には、計画的に準備してきた解約返戻金に足りない分を所有の現金・預金や有価証券等をプラスして安心です。
 事業の運転資金に好影響があるとしても、
 悪影響はありません。
・  企業の活動を止めることはできません。
・  役員退職金の支払いで運転資金不足は許されません。
・  生命保険金は運転資金の枠外ですから退職金に使っても経営のピンチを招く心配はありません。
   次に、相続対策について、
   相続対策の資金準備も…
「健康」で「加入できる年齢」であれば、生命保険がベストですね。
         「退職金対策」と「相続対策」の2点のみに絞り、表にしてご紹介しました。表にすると自分の考えもまとまるのではないでしょうか?
  ぜひ、参考にしてみてください。
  次回は、(4)商品提案力についてご紹介したいと思います。
(つづく)
2010.12.27
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