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生保営業のヒント
生保営業(マネジメント編)
「こんなに頑張ったのに…もうだめだ!」「この方法がダメならもう策はないよ…!」
それは、あなたの視点の行きづまりではないですか…?
視点を変えれば、ビジネスチャンス、マネジメントのヒントは必ずあるはず…

マネジメント1
  ある心理学者が海に住む『カマス』という魚を水槽で飼う実験をしました。そして、水槽を透明なガラスで仕切り、カマスと反対側にエサを入れました。
  当然、カマスはエサを食べようとしますが、ガラスにぶつかって食べることが出来ません。何回か繰り返しているうちに、カマスはエサを食べようとガラスに向かって進まなくなりました。この時点でガラスを取り外して前と同じようにエサを入れてやりました。
  ところが、カマスは一向にエサを食べようとせずに、いつか死んでしまいました。
  「カマス人間」になるなよ!思い込みの怖さ…固定観念にこだわりすぎる怖さを、先輩はこの話を通して私に教えてくれました。「このカマスを死なせないために、一匹の新しいカマスを水槽に入れてあげればいいんだよ…」と、新しい人との出会い、新しい情報,そして衆知を集める大切さを教えてくれました。
  まさに「視点が始点」視点をかえれば新しい出発、道すじ(始点)が見えてくる。人生や仕事に一生懸命頑張る人に限って固定観念(固定された視点)に縛られてしまいがち……チョト一服テイタイム…新しい視点を見つけましょう!
  人一倍ご苦労の多い機関長(マネージャー)の皆さん。そんなことは「百も承知!二百も合点!」のことばかりかも知れませんが…一つでも日常のマネジメントのヒントにしていただければ幸いです。
 T.日常のマネジメントのヒント
マネジメント1 タイトル
マネジメント1
  今日の朝礼には、お客さまが待ち望んでいる新鮮な「ネタ」が揃っていただろうか?
数字の追及や督励だけの朝礼ではなく、今日一日営業職員さんが自信を持って、お客さまを訪問できる「ネタ」(情報やスキル・勇気ややる気のでる話等)を揃えた朝礼でありたいですね。
  「朝礼」は営業職員さんが商売の「ネタ」を仕入れに来る「市場」。
追及や督励だけの朝礼だったら、遅刻して来た営業職員さんを叱ることはできませんね。 だから、常に新鮮な「ネタ」の仕入れが「朝礼」成否のポイントですね。
マネジメント1
  営業職員さんは自営業!
  「老舗のお店」(ベテラン)もあれば、「新規開店のお店」(新人)もある。
  ひとつひとつのお店の特徴を把握して、商売繁盛へと指導・支援を続ける。
  まさに、機関長はそれぞれのお店を成功に導く「経営コンサルタント」ですね。
マネジメント1
  「割り算経営」とは、支社からの予算(目標・基準)を営業職員さんの資格に応じて割り振りし経営をすすめること。そこには「やらされる!」との受身発想、「ノルマ!」との考えが生じやすいのではないでしょうか。
  それに対して、「足し算経営」とは、一人ひとりとの対話による合意と納得の全体と個人の統合された共有目標を中心に経営を推進すること。そこには「チャレンジ目標」「成長目標」との前向きで自発的な目標となるのではないでしょうか。
  どちらがより旺盛な挑戦意欲が沸くでしょう?
  ただし、目標は明確でも、それをどのようにやり遂げるかの具体策、「それならやれる!」と確信できるアドバイス、「一緒にやろう!」との機関長の情熱溢れる率先行動が無ければ、「足し算経営」も絵に描いた餅になってしまいますね。
マネジメント1
  7月は「○○記念月」11月は「生命保険の月」2月は「年度末決算月」そうですね。それはそうですが…。
  7月の次は8月、そしてお盆、夏休み…
  11月の次は12〜1月、年末年始と冬休み…
  2月の次は3〜4月、卒業、卒園、入園、入学、それに春休み…
  一生懸命・真面目に頑張るお母さんでも、活動にブレーキが掛かる月、活動量が少なくなる月…。
  だから、7,11,2月は平常月の2〜3倍働いて、次に来る活動量が少ない谷間の月を見事に乗り越える…長年かかって生保外野が作り上げた「仕事の知恵」ではないでしょうか…?
  また別の角度から見れば「学期末試験の月」とも言えますね。お子さんも頑張る、お母さんも頑張る。そして「良い通信簿」を共々に勝ち取りたいものですね。
2009.02.02
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須長 光男 プロフィール
[経歴・バックグラウンド]
 宮城県出身
 明治生命(現 明治安田生命)入社、機関長、機関経営コンサルタント、
 支社長を経て本社営業教育部で販売技能開発、教育研修を担当。
 平成8年より(株)セールス手帖社保険FPS研究所の企画開発部長と
 なり、生保に関するテキスト、マニュアルの企画・執筆の一方、
 セミナーも数多く行っている。
[主なセミナーテーマ]
 「事業承継・相続対策プラン販売のすすめかた」「事業保険見直し販売のすすめかた」
 「公的年金知識をアプローチとした生命保険の販売」「FP知識を活かした実践的販売手法」
 「採用・育成のヒント」
 「セールスマネージャーの実践的マネジメント」
 「目標実現のためのホロニックマネジメント・トレーニング」
[講演・セミナー実績]
 全国各地のJA共済連LA向けセミナー
 簡保、全外協等の大会における各種講演
 生保各社の機関長、組織長、営業職員向けセミナー
 生保各社の機関長・組織長合同ホロニックマネジメント・トレーニング
 その他、大手企業管理責任者向けセミナ−や中小企業経営者を対象とした講演等、
 年間60〜70回実施。
須長 光男