> 生保営業 成功のヒント > 第五回 お子さんの名前、覚えていますか!
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マネジメント1 タイトル
お子さんの名前、覚えていますか!
  「自分の子どもの名前を忘れたら困ります」。これは冗談ですが、そうではなく、職員さんのお子さんの名前のことです。 「みんな知っているよー」という方も多いと思いますが、「まだ、とっさにみんなの名前までは、出てこないな」という方もいると思います。 ぜひ覚えてください。そして、職員さんとの会話の際にも、名前を出してください。
  職員さんの家族が、機関経営上「最高・最大の後援者」といえるのではないでしょうか。家族の理解や励ましがあるからこそ、職員さんも頑張れるのでは…。大事な家族、特にお子さんに対する思いは、皆さん強いのではないでしょうか。
  「目の前にいないご家族へ、常に想いを馳せることが大事!そんなご家族の協力を得ながら、機関経営も円滑にいくんだよ」と、先輩から教えてもらったことがありました。
  だから、会話の際だけでなく、年賀状、暑中見舞い、そして特別月のお願い状・お礼状はもちろん、職員さんや機関の受けた表彰のお祝いやお礼状等々…、その家族あてに出していました。必ず、お子さんの名前を添えて…。家族がお子さん だけの場合はお子さんあてに…。
  あるとき、「おたくの○○さんから頂いたお祝い電報が、いまでも、あの子の宝物なんですよ」と、お客さまから伺いました。
  10年以上も前になるそうですが、ある優績者がお客さまのお子さんへ、小学校入学時に差し上げた祝電のことでした。
  「生まれて初めてもらう電報は、ことのほか嬉しいものではないかと思って…。最近では、幼稚園の入園時に差し上げています」と、その優績者の方が教えてくれました。
  それから私は、必ずお子さんの名前を添えることにしました。必要なときには、心ばかりの記念品も添えて…。
行ってからでは、もう遅い!
  これは私の失敗談の一つです。
  8月は、お子さんの夏休み、そして旧のお盆ということで、郷里へ家族揃って帰省される職員さんも、多いのではないでしょうか。
  私も新人さんが、このチャンスに郷里の親戚や友人へ、契約をお勧めしては…と思い、設計書にお土産まで添えて「頑張っておいでよ」と送り出しました。
  ところが、郷里で英気を養い、家族ともども元気に帰って来ましたが、郷里の名産のお土産だけで、肝心の契約については「手ぶら」でした。
  「いつお話を切り出そうか…。チャンスを見つけて…、と思っているうちに、こんな場で仕事の話は場違いでは…。今でなくても、そのうちにお勧めすることはできるのではないだろうか…」。盛大な歓待を受け、懐かしい思い出話に花が咲き、次第にとても話を切り出せる雰囲気ではなくなってしまい、設計書をカバンから取り出すこともなく帰ってきた、とションボリしていました。
  年末・年始にまた帰省するとのこと。そこで夏の失敗を踏まえ、今度こそ成功するよう考えました。
  出かける前に時間を設けて、「詳細はお会いしたときに、説明させていただきます」との手紙を書かせ、設計書に添えて発送させました。
  また、お土産を持たせ、「機関長さんからくれぐれもよろしくと、お土産を預かってきました」と、お会いしたときのあいさつやお土産を出すタイミング、また設計書の提示の仕方、話法の練習も繰り返し、万全を期して送り出しました。
  万全の準備が功を奏したのでしょうか。「ご契約を頂けました!」と元気に弾んだ声の電話が、郷里から来ました。
    ・ 事前に、手紙を添え設計書を送付していたため、最初は断りだったようですが、先方からお話が出たこと。また、十分な時間を設けてくれたこと。
    ・ 万全の準備で、職員さんが自信を持てたこと。
が良かったようです。
  それまでは、組織長や機関長がそばにいての契約締結だったのが、この出来事で自信がついたのか、徐々に独り立ちし、成長して行きました。
「油断と惰性」から「崩壊」が始まる!
  忍び寄る「油断と惰性」には、十分気を付けろ!
  気付かずに放置していると、徐々に崩壊が始まってしまうぞ!
  「気が付いたときには、取り返しがつかなかった…」ということのないように、重々気を付けろ!
  人間は環境の動物だ。職員さんにとって成長する最大の環境は機関長!
  その機関長が「油断と惰性」から、悪い環境に負け自分を崩壊させて「冬眠状態の機関長」になるなよ!
  赴任当初は張り切って頑張ってみたものの、改善の気配も見えない。あまりの課題山積みの困難に、立ち往生してしまう。そのうち、「油断と惰性」から意欲も萎えて、「仕方がない、次のチャンス(転勤)を待とう」という状態になってしまった転勤型の機関長を、「精神的に冬眠状態に陥った機関長」というんだ。忘れるな!

  赴任した機関が、順調でも気を付けろ。「機関経営はこんなものか。俺も案外、力があるのか…」おごりや慢心から「油断と惰性」が生まれるぞ! と、何人かの先輩からアドバイスを受けました。

  切れた蛍光灯がそのままになっている、期限の切れたポスターが何カ月も掲示されている…、等は「油断と惰性のシグナル」ですね。
  しかし、毎日の見慣れた風景を、新鮮な眼で見るのは案外難しいものですよね。

  そこで、先輩からのアドバイスも交えて、実行していたことを、いくつかご紹介しましょう、ご参考まで。

  ○事務所の明るく・暖かい雰囲気作りに、光・色・音(音楽)の工夫を
        ・月1回のリクエストアンケートで、BGMも変える
  ○みんなの力を借りる
        ・環境美化委員会を設置(組織横断で)
        ・支社スタッフの目を借りる
        ・月1回アンケートで機関全員の目を借りる(事務員も含めて)
  ○毎日、一箇所は変化させる(掲示物の張替え等)
        ・右から左へ移すだけでも
  ○(内外の)トラブルのスピード解決
        ・ルール厳守
        ・機関長の最優先職務
        ・火は小さいうちに消す

  「油断と惰性」の入り込むすきを作らず、新鮮な緊張感が保たれ、アイデアと新鮮な 創造力が生まれるのではではないでしょうか?

  「得意冷然失意泰然」
  「常に悲観的に考え 楽観的に行動せよ」
      これも先輩から教えてもらった言葉です。
(つづく)
2009.08.10
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