私が機関事務員時代に見たり聞いたりした、
機関長不在時の職員さんたちの会話の一端です。
機関長さんがいないと、良くも悪くも本音が出やすいものですね。
次は、何人かの機関長さんから教えてもらったことの一例です。
次長(次期機関長候補)が、入社早々の新人職員さんの、同行支援に出かけ
ようとしたときのことです。
ベテラン機関長が
「ちょっと待て…。契約を必ず決めてみせる、なんて意気込むな…。肩の力を抜いて行け。二人で行くと勇気は二倍になる。契約が決まれば喜びも二倍になる。しかし、断られたときの方がもっと大事かもしれないよ。断られたときのショックが半分になるのはもちろん、一緒に断られたもの同士…。そのとき絆が深まるんだ。機関経営では、こっちの方が大事なんだよ。まあ気楽に行ってこいよ」。
そばで聞いていた、当時若い事務員であった私には、その意味がよくわかりませんでした。経験と年齢を重ねた現在は、わかるような気がします。
格好いいこと、良かったこと、そしてほめられること等は部下の手柄に…。嫌なことやつらいこと、そして面倒なことに、上司が見ないフリや、気付かないフリで逃げたりせずに、自ら率先して一緒に取り組んでくれるとき、上司と部下との信頼の絆が、強く太くなっていくんだよ、と言いたかったのではないのかと思うのです。
・ | 「働く仲間」は、同じ機関長や支社スタッフではない。その方々も大事だが、本当の働く仲間は、わが機関の営業職員さんであり事務員さんだ。
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・ | 「足下をほれ、そこに泉あり!」。他と比べて落胆したり、将来に漠然と悩むな。自分に与えられた現在の仕事の中に未来もある。腹を決めて頑張れ。 |
・ | メーテルリンクの「青い鳥」ではないけれど、結局は、今いるこの機関が最高! 等々。
これらの言葉も、機関長さんが自らに言い聞かせていたのかもしれませんが、今も心に残っています。
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いずれにせよ、機関事務員はいつも事務所にいます。良くも悪くも見ています。機関経営に参画させ、活かさない手はありませんよね。
機関事務員は、 ・機関長と営業職員さんとの中間中立の立場。 |
→ | 「岡目八目」と言いますね…、特に新しい機関長は、ベテランの事務員の力を借りたらどうでしょうか? |
・機関長の足りないところを、フォローしてくれる |
・機関長の見えない・気付かないところをアドバイスしてくれる 等々 |
ただし、こんな事務員には要注意! |
・不平不満、愚痴が多い |
・口数が多い(口は災い・トラブルのもと) |
・特定の営業職員との癒着 |
・立場をわきまえない発言 |
・金銭、異性、酒にだらしない 等 |
徹底した教育・訓練はもちろん必要ですが、時には最悪の場合、解雇まで覚悟を…。採用時はもちろん、その後も家庭訪問が大事ですね。 |
「経営に事務員さんを参画させる」、先輩がやっていたことを見習って、私もやっていました。 |
・ | 毎日、短時間でも打ち合わせ・呼吸合わせ |
・ | 月一度の「夕食会」 |
・ | 人数が多い支社長時代には、支社事務員と用務スタッフの中で、その月に誕生日を迎える方々と「誕生祝い昼食会」 |
さまざまなアドバイスや提言等、「経営のヒント」をいただきました。 |