> 生保営業 成功のヒント > 第七回 みんな「タモリ」だから「3タ」で!
生保営業のヒント
 T.日常のマネジメントのヒント
マネジメント1 タイトル
みんな「タモリ」だから「3タ」で!
   営業職員さんは、みんなが「タモリ」だと思う。だから「3タ」のリーダーシップが大事なんだ、と先輩。
  みんなが「タモリ」とは…、
楽しくなければ、続けられない
儲からなければ、続けられない
理解してもらえないと、続けられない
  営業職員さん、特に入社後日の浅い新人職員さんの、心理を言い得ているだろう。
  また、例えば「儲からなければ…」。これは、金銭ばかりではないよ。新しい社会経験とか新しい知識を得られたとき、また、苦労しながらも成長していることを実感したときの喜び等々も入るだろうね。「人はパンのみにて生きるに非ず」、だからね。
   だから「3タ」が大事…
楽しい 難しい仕事ができたときの喜び、感激、感動、共感してくれる仲間等
頼りになる 励ましてくれる、アドバイスしてくれるリーダーや先輩等
ためになる 常に、仕事や生活に役立つ新鮮な知識や知恵の提供等
  機関長のリーダーシップによる、こんな「機関の環境づくり」が大事だ。これなら、新人職員も育つ環境だね。
  <この「3タ」は、NHKの番組企画・製作の基準だそうだ、とも先輩は教えてくれました(真偽のほどは未確認です)>
  そして、もっと大事なこと。新人職員さんを、同僚やお客さまから信頼され親しまれる職員へ成長させるには、新人職員さん自身を「3タ」の存在に育てることだ。
あなたがいるから、楽しく朗らかになる
あなたは、本当に頼りになる
あなたと付き合うと、ためになる
  生保営業職員としては新人でも、これまでのキャリヤや特技、そして個性を持っている、それを活かしながら育てるんだね。
  いずれにせよ、日々一人ひとりを「私は機関に、組織に、そしてお客さまに必要とされている」との「位置付けと自信付けの作業」が、機関長の一番の仕事だと思う。
  「みんなが人財」「みんなが主役」だ。一人ひとりを活かしきってみせる、との機関長の暖かい心と気迫が本当のコツだよ、と先輩が教えてくれました。

  みんなが「タモリ」…だから「3タ」のリーダーシップを…。
  これは、機関経営のコツであることはもちろん、人間社会で生きていく、また人生での大事なコツだ、と私は肝に銘じています。
21.「3C」プラス「新3C」
  時代は変わる。とどまっていてほしいと思うときもあるけれど…、変わる。
  まして、現在は「激変の時代」。変化のサイクルも短いし、変化の幅も激しく大きい。
  ダーウィンの進化論ではないけれど、「変化に適応できたものだけが、生き残れる」。
  そのうえ、現在は「価値観の多様化の時代」とも言われる。
  営業職員さんの価値観、そして働く目的を理解するために、戦後から現在までの価値観の大きなトレンドを、こんなふうにとらえ考えてみたらどうだろう。
  「3種の神器」から「3C」へ、そしてプラス「新3C」へ…、と。
  戦後復興期の「3種の神器」とは、
  (1)洗濯機
  (2)掃除機
  (3)冷蔵庫(白黒テレビや電気釜(炊飯器)が入る場合もあり)
  <ご存じの方も多いと思いますが、「3種の神器」とは、歴代天皇に伝わる「3種の神器」になぞらえて、戦後の新しい生活、豊かな生活を象徴する電化製品として、よく使われたキャッチコピーでしたね>
  その後高度成長期の「3C」とは、
  (1)カー
  (2)クーラー
  (3)カラーテレビ
  もちろん、戦後の復興期から現在に至るまで、
  (1)生活を豊かにしたい
  (2)子どもの教育費
  (3)家を建てたい
  (4)趣味の資金を豊かにしたい 等々
  働いて収入を得ようとする目的は、「3種の神器」から「3C」も含めてさまざまだよ。わかりやすく「得たい物」の象徴としての「3種の神器」から「3C」へ…ということだ。
  ただし、価値観が多様化している現在、働いて得ようとする目的は、「得たい物」に「得たいこと」をプラスすることを、忘れてはいけないよ。
  「得たいこと」それが「新3C」だ。
  プラスすべき「新3C」とは、
  (1)Creative → 創造的・独創的なこと
  (2)Cultural → 文化的・教養を高めること
  (3)Comfortable → 快適・満足のいくこと

  いずれにせよ、一人ひとりの働く目的の理解に努め、その実現をサポートするマネジメントが大切だね。そうすれば、機関の数字目標等の結果は、おのずから付いてくるよ。
  「異端は先端だ!」とも、その先輩は教えてくれました。

  あれから、だいぶ時間が経過しましたが、ますます「なるほど!」との感を深めている昨今です。ただ、「新3C」は、時代の変化に関係なく、人が働く、そして生きて行く底流にある欲求ではないのか、と思うのですが…。
  ともあれ今、「ブランド物」はいらない、「シンプルライフ」がベスト…、との言葉も聞かれます。まさに、「人はパンのみにて生きるに非ず」、ですね。
  また、先輩が最も言いたかったことは、「一人ひとりの目的を大切にせよ、機関の目標はその合計で達成できる」ということだった、と私は思うのです。
22.「2:6:2」と「2:8」
  ご存じの方も多いと思いますが、私もどこかのセミナーで教えてもらいました。
  人間の集団・組織は「2:6:2」と「2:8」に構成されている、
  2割は→優秀な人、頑張る人
  6割は→普通の人、のんびりしている人
  残る2割の人は→頑張らない人、怠ける人
  そして、2割の人で8割の仕事をしている、というものだったと記憶しています。
  このことについては、さまざまな考えがあると思いますが、私にはセミナーの後、懇談をしたあるベテランの支社長さんの言葉が忘れられません。
  「2割の人は自主独立の精神が旺盛で、組織を良い方向にリードしてくれる人。私を含めて8割の人には、二つのことが大事だと思う。
  一つは、言われなければ気が付かない。
  二つは、時々の注意や指摘、仲間との切磋琢磨、そして督促等がないと続けられないのでは…。だから集団や組織、そしてリーダーが必要なのではないだろうか」。
  そして「保険が売れなくて辞めた人はいない、自己管理のできない人が辞める。リーダーである自分が、まず力をつけなければ…」
  また、「生保業界も、毎月毎月締め切りがあり、年に何回かの特別月があってここまで来たんだよね」とも話してくれました。
  示唆に富んだ、今も心に残っているお話です。
(つづく)
2009.12.28
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