公的年金の「見える化」
~公的年金シミュレーター 試験運用開始~

沖田 眞紀
2022.06.16

 自分が将来どのくらい年金をもらえるのかは、誰しも気になるところではないかと思います。厚生労働省は、働き方や暮らし方の変化に応じて、将来受け取る年金額を簡単に試算できるツールとして、「公的年金シミュレーター」を開発し、2022年4月25日より試験運用を開始しました。IDやパスワード設定も不要で、スマートフォンやタブレットで利用可能となっています。年金額の試算だけでなく、65歳以降に働いた場合、どのくらい年金額が増えるのか、といった試算にも対応できます。

 試験運用中に、改善点や気付いた点等を募集し、利用者の声やニーズを反映し、利用者満足度を向上させるため、利用者視点による改善を行ったのち、本格実施となります。ただしこのシミュレーターは、将来の年金額を簡易に試算することを目的としているため、実際の年金額とは必ずしも一致するわけではありません。より正確な年金見込額の確認には、日本年金機構の「ねんきんネット」の活用が推奨されています。
基本操作方法
Step1
「ねんきん定期便」の二次元コードをスマートフォンから読み込む
(「ねんきん定期便」がなくても、働き方・暮らし方を入力して試算できます)
Step2
生年月日を入力し、「試算する」をタップする
Step3
年金見込額が表示される
(スライドバーの操作により年金受け取り開始時期を簡単に変更できます)
Step4
これからの働き方・暮らし方を入力して、様々なライフプランに応じた年金額を試算
年金見込額の試算に関する事項
老齢年金を対象としており、障害年金・遺族年金は試算できない
老齢基礎年金と老齢厚生年金の年合計額千円以下を四捨五入して表示する
特別支給の老齢厚生年金、加給年金、振り替え加算等は考慮していない
(ねんきん定期便を利用した場合)現在の加入状況が60歳まで継続すると仮定して試算される
50歳未満の場合、ねんきん定期便に表示された見込額と異なる場合がある
「働き方・暮らし方」への入力期間や免除期間が10年未満の場合、受給資格が得られないことから受給額が表示されない(アスタリスクが表示される)
試験運用中は、税等の支払額は表示されず、本格稼働の際に表示される
入力内容や試算結果は、シミュレーターを離れると消去される(試算結果データはCSVファイルや自身のPC、スマートフォンに保存できる)
参照:
沖田 眞紀(おきた・まき)
特定社会保険労務士
社労士事務所コンフィデンス

千葉県出身。大手電機メーカーをはじめ、介護施設、建設関連会社等様々な業種で、人事労務を担当。長年の実務経験を活かし、現在は人事労務相談・助成金手続・就業規則作成などを中心に社会保険業務および各種相談業務を行っている。

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