電気料金値上げ、どう乗り切る?!

飯田 道子
2023.06.19

 2023年6月1日から、一般家庭向けの電気料金が値上げされました。夏を迎えるにあたり、電気をどのように効率良く使えばいいのか悩んでいる人もいることでしょう。今回は、電気料金をどのように節約するのか、どのように対策を立てていけばいいのかを解説します。
電気料金を抑えるためにするべきことは
 最近、電気料金を抑えるために「どのようにすれば節約できますか?」という質問をよくいただきます。

 電気料金を節約したいなら、料金プランの見直しや電気をつけっぱなしにしない、エアコンの温度設定を低くし過ぎない、エアコンのフィルターを掃除する、冷蔵庫を詰め込み過ぎにしない……などがあげられます。その他、冷蔵庫の開閉や洗濯機の使用などの回数を減らす、電球をLEDに替えるなどもあるでしょう。

 実際にこれらのことをすれば、電気の使い過ぎを防ぐことはできます。とはいえ、いつもこれらのことを意識して生活するのは至難の業。また、家族全員で取り組むとなると、スムーズにできないことも多いのではないでしょうか。

 まず考えておくべきなのは、家族全員で電気を無駄にしないという気持ちを持って、生活するということです。
思うほど値上げされない可能性も…
 資源エネルギー庁のHPによると、大手7社からの料金の値上げ申請は約3割から5割の値上げを申請されたものの、標準的な家庭の値上げ率は14%から42%であり、2022年2月の水準を下回る、もしくは同等の水準となるとシミュレーションされています。

 このデータを踏まえると、2022年末から2023年2月の冬に支払った電気料金よりも2023年6月からの電気料金は抑えられる可能性もあるのです。

 とはいえ、家族構成や電気の使い方は家庭によってさまざま、季節そのものも違っています。必ずしもシミュレーション通りにはなりません。
電気料金以外の固定費や生活コストの見直しをする
 電気料金ばかりに目が向きがちですが、食費なども値上がりラッシュが続いています。毎月の生活コストを見直し、無駄がないか確認することも必要でしょう。

 ただし、コストを削減するには限度があります。

 アルバイトやパートをして収入を増やす、思い切って転職して収入を増やすことを考えても良いでしょう。

 節約が好きな人もいますが、その一方で辛いと感じる人もいます。支出が増えるのならどのようにして抑えるのか、家計全体で考えてみましょう、また、収入を増やすことも視野に入れて、乗り越えていくことが大切です。
参照:
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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