オンラインでGビズID代表者アカウントの申請が可能に

今村 京子
2024.05.16

GビズID
 これまでの多くの事業者向けオンライン行政サービスでは、手続システムごとにID・パスワードを作成する必要があり、利用者のアカウントの管理が煩雑だった。GビズIDは、1つのアカウントで複数の行政サービスにアクセスできる認証システムのことで、補助金申請、社会保険手続、各種認可申請など、対応した手続に1つのID・パスワードでログインすることができる。ID発行時に一度だけ代表者の身元確認を行えば、その後の各手続での本人確認書類提出が不要になる。
GビズID代表者アカウントのオンライン申請が可能に
 法人代表者は、スマホアプリとマイナンバーカードを利用することで、2024年3月28日からはオンラインGビズID代表者アカウントの申請が可能になった。

 法務省の管理する登記情報DB(登記事項証明書データ)と、マイナンバーカードの情報を利用して本人確認を行う。これまで郵送で約1週間かかっていた発行が最短即日(平日8:00~19:30に申請され、マイナンバーカード情報と登記情報が問題なく一致した場合)完了できるようになった。GビズID代表者アカウントは、補助金申請や社会保険手続等、各種事業者向けの行政手続の認証に対応している。

 オンライン申請は、法人代表者の方のみ利用できるが、法人代表者でマイナンバーカードをお持ちでない場合には、これまで通りの書類郵送による申請しかできない。また、申請可能なのは主に株式会社、有限会社、合同会社が対象である。
【オンライン申請手続に必要なもの】
マイナンバーカード
申請用端末(パソコンおよびタブレット、スマートフォンでも可だが、申請用端末とは別のスマートフォンが必要)
所定のスマートフォン
 また、同日以降、これまでGビズID代表者アカウント保有者のみが可能であった従業員アカウントの発行・管理を、代表者が指定した従業員が行えるようにもなった。代表者が指定した従業員は、マイナンバーカードによる簡易な身元確認を実施することで従業員アカウントの発行・管理を行うこともできる。

 GビズIDは、今後のビジネスにおいて利用範囲が拡大される見通しなので、事業者におかれてはぜひ取得されたい。
参照:
今村 京子(いまむら・きょうこ)
マネーコンシェルジュ税理士法人
税理士

三重県出身。金融機関・会計事務所勤務を経て現法人へ。
平成15年6月税理士登録。法人成り支援や節税対策・赤字対策など、中小企業経営者の参謀役を目指し、活動中。
年に数回の小冊子発行など、事務所全体で執筆活動にも力を入れている。
プライベートでは、夫は税理士の今村 仁で娘2人。趣味は英語学習とガーデニング。

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