労働時間の希望、「今のままがいい」「短くしたい」がそれぞれ半数近くに

庄司 英尚
2026.08.03

今より長く働きたいは1割弱
 株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、「日経ビジネス」誌と共同で、従業員規模100名以上の会社に勤務する正社員を対象に「労働時間と休日に関する意識調査」を実施した。

 本調査では、労働時間や休日に対する希望と実態を捉えるとともに、それらが仕事や職場への満足度、働き方に対する意識とどのように関連しているのかを分析している。

 調査結果によると、労働時間に対する希望は、「今のままがいい」と考える人(46.9%)と、「今より短い時間で働きたい(「今より短い時間で働きたい」と「どちらかといえば今より短い時間で働きたい」の合計)」と考える人(45.3%)は、それぞれ半数弱を占める結果となった。

 一方で、「今より長い時間で働きたい(「今より長い時間で働きたい」と「どちらかといえば今より長い時間で働きたい」の合計)」と考える人は7.8%にとどまった。
今より短い時間を希望する理由のトップは「心身の健康を守りたいから」
 今より長く働きたい方に理由を尋ねたところ、「時間外手当を得たいから」(53.7%)が最多で、次点の「やりたいが手が回っていない仕事や業務をしたいから」(27.7%)、「成果や業績を上げたいから」(24.7%)と比べると大きく上回った。

 また、今より短い時間で働きたい方に理由を尋ねたところ、「心身の健康を守りたいから」(56.3%)が最も多く、次いで「趣味、遊び、余暇の時間を持ちたいから」(47.6%)、「職場にいる時間が好きではない、楽しくないから」(27.0%)と続いている。
労働時間よりも「休日の確保」が重視される傾向に
 勤務先を選ぶ際の労働条件の重要度を、項目別に「とても重要である」「どちらかといえば重要である」の合計ポイントで見ると、「年次有給休暇を取得しやすい」(81.9%)、「週休2日制である」(77.8%)が特に高かった。次いで「休日出勤や休日対応の必要がない」(70.3%)、「土日、祝日が休日である」(69.5%)と続く。この結果から、勤務先を選ぶ際には労働時間よりも「休日の確保」が重視される傾向にあることが読み取れる。

 気になるところとしては、調査結果において「年次有給休暇の取得環境は一定程度整備されているといえるが、勤務時間外や休日における業務対応・連絡は依然として残っており、休息時間の確保という観点では課題も残されている可能性が示唆される」と指摘されている点である。そして、「働き方改革や『つながらない権利』への関心が高まる中で、休暇取得だけでなく、勤務時間外に仕事から適切に離れられる環境づくりも重要」と提言していることから、このようなデータを活用して自社の現状確認を早急に行うべきといえるだろう。
参照:
庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)
株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表
社会保険労務士 人事コンサルタント

福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。

公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/

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