中小企業の3割、「求人に応募がない」と回答
2024.11.11
応募はあってもその資質が求める水準に満たないという回答も3割
株式会社リクルートは、中小企業(従業員5~299人)・中堅企業(同300~1,999人)の事業責任者4,072人を対象に、事業課題・人材課題をテーマとしたアンケート調査を今年3月に実施した。
調査結果によると、中途採用を実施している中小企業の30.6%の事業責任者が「募集しても、応募がない」と回答した。また、「応募はあるが、応募者の資質が自社の求める水準に満たなかった」という回答は33.0%であった。求める資質が採用活動で出会える人材よりも高いという課題も明らかになった。
調査結果によると、中途採用を実施している中小企業の30.6%の事業責任者が「募集しても、応募がない」と回答した。また、「応募はあるが、応募者の資質が自社の求める水準に満たなかった」という回答は33.0%であった。求める資質が採用活動で出会える人材よりも高いという課題も明らかになった。
中小企業の54.5%、中堅企業の55.7%が人手不足を実感
人員の過不足状況について質問したところ、中小企業の54.5%、中堅企業の55.7%が「大幅に不足している」あるいは「やや不足している」と回答しており、従業員規模に関わらず過半数が人手不足を実感していた。
その人手不足対応の具体的な取り組みについての調査では、中小企業では「中途採用の強化」が56.8%で最も高く、外部労働市場からの人材確保に注力していることが分かった。中堅企業でも同様に、「中途採用の強化」が62.2%、「新卒採用の強化」が51.5%と他の選択肢と比べ高い割合を示しており、採用強化による人材確保が主な取り組みであった。
中途採用の強化以外では、「外部業者への委託もしくは外部人材(業務委託・副業実施者)の活用」を選択している企業が比較的多かった(中小企業:19.8%、中堅企業:30.8%)。また、賃金の引き上げについても、中小・中堅企業ともに選択率が30%を超えており(中小企業:31.2%、中堅企業:34.3%)、かなり強く意識して取り組んでいることが分かった。
その人手不足対応の具体的な取り組みについての調査では、中小企業では「中途採用の強化」が56.8%で最も高く、外部労働市場からの人材確保に注力していることが分かった。中堅企業でも同様に、「中途採用の強化」が62.2%、「新卒採用の強化」が51.5%と他の選択肢と比べ高い割合を示しており、採用強化による人材確保が主な取り組みであった。
中途採用の強化以外では、「外部業者への委託もしくは外部人材(業務委託・副業実施者)の活用」を選択している企業が比較的多かった(中小企業:19.8%、中堅企業:30.8%)。また、賃金の引き上げについても、中小・中堅企業ともに選択率が30%を超えており(中小企業:31.2%、中堅企業:34.3%)、かなり強く意識して取り組んでいることが分かった。
折り合わなかった主要な内容は「賃金水準」「休日の日数」「労働時間」
求める人材要件を満たす人を採用したいと企業側が思っていても、結果としては企業と応募者の間で折り合わないことは多い。折り合わなかった内容に関して質問したところ、中小・中堅企業ともに上位項目は、「賃金水準」「休日の日数」「労働時間」であった。求める人材像をベースとしつつも、労働市場の状況や、働く人の価値観・ニーズを踏まえて条件のすり合わせや調整をしていく柔軟性が重要となってくる。
副業人材を事業推進の観点から活用できているかについて、中小企業では、「活用できている」と回答した割合は22.7%、「どちらかといえば活用できている」が33.0%であり、合わせると半数以上が副業人材の活用に一定の成果を上げており、事業推進には副業を含めた外部の人材からの新しい視点やスキルを有効に活用することが今後ますます重要になると思わる。
中小・中堅企業における人手不足の現状とその対応策を探っているこの調査資料は、中小企業の経営陣及び事業責任者の方にぜひとも参考にしてもらいたい。
副業人材を事業推進の観点から活用できているかについて、中小企業では、「活用できている」と回答した割合は22.7%、「どちらかといえば活用できている」が33.0%であり、合わせると半数以上が副業人材の活用に一定の成果を上げており、事業推進には副業を含めた外部の人材からの新しい視点やスキルを有効に活用することが今後ますます重要になると思わる。
中小・中堅企業における人手不足の現状とその対応策を探っているこの調査資料は、中小企業の経営陣及び事業責任者の方にぜひとも参考にしてもらいたい。

庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)
株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/