複利運用 複利の期間を短くすると?
2026.08.20
債券は、利息が定期的に支払われる商品が主体となっており、複利運用は困難です。しかし、定期預金の場合は、1年複利・6か月複利など、複利運用が可能な商品が用意されています。また、期間の短い定期預金、例えば1か月定期を元利あわせて自動継続という形をとれば、満期日ごとに所得税が引かれますが、残りを元金に加えて継続し、実質的に1か月複利運用も可能となります。
複利運用では、適用金利が同じであれば、複利の期間を短くすればするほど、収益が増える効果が大きくなります。つまり、1年よりも6か月、さらには3か月、1か月と、短くなるに従い、複利の効果は大きくなります。以下の前提で計算してみましょう。
複利運用では、適用金利が同じであれば、複利の期間を短くすればするほど、収益が増える効果が大きくなります。つまり、1年よりも6か月、さらには3か月、1か月と、短くなるに従い、複利の効果は大きくなります。以下の前提で計算してみましょう。
元金 100万円
利率 5%
運用期間 1年
利率 5%
運用期間 1年
利率の5%というのは預金金利としては現状では非現実的ですが、「計算結果の解りやすさ」という意味で、あえてこのように設定しています。

このように、複利の期間を短くするほど複利の効果が得られることが解りました。つまり、金利が同じであれば1か月定期を元利込みで自動継続扱いにすることが、一番複利の効果を実感できるということです。
しかし、現実では、預入期間により適用金利が異なることがあります。また自動継続の際には、利息から税金が引かれた後に、元金に加えられることにも留意が必要です。
上記の表のように、複利の期間を短くすればするほど利息は増えていきますが、複利の期間をどんどん短くすれば―――例えば1日複利、さらに1時間複利というようにすれば、利息は無限に増えるのでしょうか?
答えは、「無限には増えない」です。ある一定の数値まで近づくと、その数値を超えることはありません。ここから先は、数学的な説明になるため、数式が苦手な方は読み飛ばしていただいても構いません。その数値は次の数式で表されます。
しかし、現実では、預入期間により適用金利が異なることがあります。また自動継続の際には、利息から税金が引かれた後に、元金に加えられることにも留意が必要です。
上記の表のように、複利の期間を短くすればするほど利息は増えていきますが、複利の期間をどんどん短くすれば―――例えば1日複利、さらに1時間複利というようにすれば、利息は無限に増えるのでしょうか?
答えは、「無限には増えない」です。ある一定の数値まで近づくと、その数値を超えることはありません。ここから先は、数学的な説明になるため、数式が苦手な方は読み飛ばしていただいても構いません。その数値は次の数式で表されます。
(元利金=元金×e年利×運用期間)
上の式で“e”は、ネイピア数と呼ばれ、自然対数の底として用いられます。値は2.718…と、無限かつ不規則に小数が続く無理数(円周率のように分数や少数では表しきれない数値)です。これを今回の事例に当てはめた場合、複利期間を短くするに従い、利息は51,271円に近づいていきます。しかし、51,271円を超えることはありません。
このように、複利には限界値が設定されてはいますが、利息を元金に組み入れる間隔が短いほど、複利運用の効果が発揮されることは、覚えておいて損はないでしょう。
このように、複利には限界値が設定されてはいますが、利息を元金に組み入れる間隔が短いほど、複利運用の効果が発揮されることは、覚えておいて損はないでしょう。

有田 宏(ありた ひろし)
NPO法人北海道未来ネット代表理事
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学卒業後、金融機関勤務を経て、現在はNPOとして主に消費者向けの相談や講演などを行っております。
金融、相続、住宅ローンに詳しく、それぞれのクライアントの価値観を尊重したアドバイスを心がけております。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学卒業後、金融機関勤務を経て、現在はNPOとして主に消費者向けの相談や講演などを行っております。
金融、相続、住宅ローンに詳しく、それぞれのクライアントの価値観を尊重したアドバイスを心がけております。






