フルローンとオーバーローン
2026.09.10
頭金を入れずに住宅ローンだけでマイホームを購入するケースがあります。いわゆる「フルローン」の利用です。FP相談の中でも、「頭金を貯めるのに時間をかけるよりも、全額をローンで借りて今買った方がよいのではないか」、「手元の資金を減らすよりも住宅ローンを利用した方がよいのではないか」のように迷っているという話をお聞きします。中には、マイホームの価格よりも多く借り入れるケースもありますが、気を付けておきたいポイントもあるので、確認しておきましょう。
住宅の価格より多く借りられる場合も
住宅の価格に対してローンの占める割合を融資率といいます。住宅価格と同じ金額の住宅ローンを利用すると、融資率が100%になります。これがフルローンです。
ただし、家を買うときには、物件そのものの価格に加えて、さまざまな費用がかかります。マイホームの権利関係を登記するための費用、住宅ローン契約の再に必要な手数料や保証料など、火災・地震保険などの保険料、契約にかかる印紙税、不動産業者への仲介手数料、マンションであれば修繕積立金などです。それらはまとめて「諸費用」と呼ばれ、新築物件で購入価格の3~10%程度かかるのが一般的です。5,000万円の家なら150万円~500万円が必要になる計算です。
例えば、5,000万円の家を買うのに、フルローンで5,000万円を借り入れたとしても、諸費用は現金で準備する必要があります。しかし、金融機関の中には、融資率が110%までなど、物件価格よりも多い金額を融資するところもあります。例えば、5,000万円の家を買うのに5,500万円の融資を受けられると諸費用分までカバーすることができます。これが「オーバーローン」です。
ただし、家を買うときには、物件そのものの価格に加えて、さまざまな費用がかかります。マイホームの権利関係を登記するための費用、住宅ローン契約の再に必要な手数料や保証料など、火災・地震保険などの保険料、契約にかかる印紙税、不動産業者への仲介手数料、マンションであれば修繕積立金などです。それらはまとめて「諸費用」と呼ばれ、新築物件で購入価格の3~10%程度かかるのが一般的です。5,000万円の家なら150万円~500万円が必要になる計算です。
例えば、5,000万円の家を買うのに、フルローンで5,000万円を借り入れたとしても、諸費用は現金で準備する必要があります。しかし、金融機関の中には、融資率が110%までなど、物件価格よりも多い金額を融資するところもあります。例えば、5,000万円の家を買うのに5,500万円の融資を受けられると諸費用分までカバーすることができます。これが「オーバーローン」です。
フルローン、オーバーローンの注意点
住宅金融支援機構の調査結果(※)でも、オーバーローンにあたる融資率100%超が12.0%、融資率90%超~100%以下も24.1%となっていて、利用する人が少なくないことがわかりますが、注意点もあります。主なポイントを4つ挙げると以下になります。
1つ目は、売買契約時に支払う手付金です。物件価格の5~10%ですが、これは住宅ローンを利用することができません。他のローンを使える場合もありますが、基本的には自己資金が必要です。
2つ目は、もしも購入してから早期に売却しなければならなくなった場合に、売却代金よりもローン残高が多いと、返済しきれないローンが残ってしまうリスクがあります。
3つ目は、住宅ローン控除です。ローン金額が多い方ければ住宅ローン控除が多いとは限りません。控除の計算の対象になるのは、基本的には住宅価格で、不動産仲介手数料等は含まれません。また、所得税と一定の住民税からの還付なので、その金額を超えて住宅ローン控除を受けられることはありません。
4つ目は、ローンの金利です。フラット35のように、一定の割合の頭金がある方が金利の優遇を受けられる場合もあるので、フルローンでは高い金利が適用される場合もあります。
家を買う時には、ローンや税にも向き合わなければならず、理解が難しい場合がありますが、よくわからないまま焦って決めてしまうのは避けたいところです。ファイナンシャルプランナーなどへの相談も検討してみてください。
1つ目は、売買契約時に支払う手付金です。物件価格の5~10%ですが、これは住宅ローンを利用することができません。他のローンを使える場合もありますが、基本的には自己資金が必要です。
2つ目は、もしも購入してから早期に売却しなければならなくなった場合に、売却代金よりもローン残高が多いと、返済しきれないローンが残ってしまうリスクがあります。
3つ目は、住宅ローン控除です。ローン金額が多い方ければ住宅ローン控除が多いとは限りません。控除の計算の対象になるのは、基本的には住宅価格で、不動産仲介手数料等は含まれません。また、所得税と一定の住民税からの還付なので、その金額を超えて住宅ローン控除を受けられることはありません。
4つ目は、ローンの金利です。フラット35のように、一定の割合の頭金がある方が金利の優遇を受けられる場合もあるので、フルローンでは高い金利が適用される場合もあります。
家を買う時には、ローンや税にも向き合わなければならず、理解が難しい場合がありますが、よくわからないまま焦って決めてしまうのは避けたいところです。ファイナンシャルプランナーなどへの相談も検討してみてください。

森田 和子(もりた・かずこ)
FPオフィス・モリタ 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)
大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)
大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。
◆
ライフプランシミュレーションとマイホーム・老後の資金計算
FPオフィス・モリタ https://fpofficemorita.com/
FPオフィス・モリタ https://fpofficemorita.com/
◆
教育費・住宅ローン・老後のお金 マネーのブログ
おかねネット https://okane-net.com/
おかねネット https://okane-net.com/






