「もったいない」を「おトク」に変える新習慣

高橋 浩史
2026.09.03

 食品の値上げが続いており、購入したものは残さず消費したいですね。しかし、実際には多くの食品が廃棄され、社会問題になっています。そんな中、食品ロスを減らして家計の節約につながる「食品ロス削減アプリ」が注目を集めています。
食品ロスは家計にも環境にも大きな損失
 「食品ロス」とは、まだ安全に食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食べ物のことです。「フードロス」と呼ばれることもありますが、厳密には別物です。ただし日本では同じ意味で使われることも多いです

 環境省・農林水産省・消費者庁の推計によると、令和6年度の日本の食品ロスの量は461万トンでした。そのうちの224万トンは家庭から発生しており、食品ロスの約半分を占めています。

 食品ロスというと、スーパーやコンビニなどで売れ残った食品を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし実際には、「食べ切れなかった」「賞味期限や消費期限が過ぎた」などの理由で、家庭からも多くの食品が廃棄されています。

 生きていくのに欠かせない食品の価格高騰は、家計の大きな負担となります。また、せっかく購入した食品を捨てることは、お金を捨てることと同じです。家計管理の観点からも、食品ロスを減らすことは無理なくできる節約術の一つといえるでしょう。
食品ロス削減アプリを上手に活用しよう
 最近は食品ロス削減を目的としたスマートフォンアプリがあります。レストランや惣菜店、ベーカリーなどが、「営業時間内に売り切れなかった商品」や「賞味期限が近い商品」を消費者に提供するシェアリングサービスです。

 代表的なアプリとしては「TABETE(タベテ)」があります。利用者は近くの店舗で出品された商品を検索し、通常より安い価格で購入できます。店は食品の廃棄を減らすことができ、利用者は食費を節約できるため、双方にメリットがあります。

 もちろん、「安いから」という理由で必要以上に購入することは、本来の目的から外れます。食品ロス削減アプリは、必要なものを計画的に購入し、食べ切ることが前提です。上手に活用すれば、家計にも環境にもやさしい買い物につながります。

 ファイナンシャルプランナーは、お客様に家計管理のアドバイスをする機会が少なくありません。固定費の見直しや資産形成だけでなく、「食品ロスを減らす」という身近な行動も、家計改善につながる有効な方法です。食品ロス削減アプリは、節約と社会貢献を同時に実現できる新しいサービスであり、ぜひ活用していただきたいと思います。
本来のフードロス(food loss)は「生産・収穫された食べ物のうち、消費者に届く前に廃棄になってしまう食べ物」のこと。食品ロスは「フードウェイスト(food waste)」といいます。
参考:
高橋 浩史(たかはし・ひろし)
FPライフレックス 代表
日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP®
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

東京都出身。デザイン会社などでグラフィックデザイナーとして20年活動。 その後、出版社で編集者として在職中にファイナンシャル・プランナー資格を取得。2011年独立系FP事務所FPライフレックス開業。 住宅や保険など一生涯で高額な買い物時に、お金で失敗しないための資金計画や保障選びのコンサルタントとして活動中。 その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌での執筆業務も行う。
ホームページ http://www.fpliflex.com
ブログ http://ameblo.jp/kuntafp/

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