今年も残り3か月! 年末までに見直したい家計4つのポイント

森田 和子
2026.10.08

 10月に入ると、少しずつ年末を意識するようになります。仕事やイベントで忙しくなる年末を前に、少しだけ時間を取って家計の点検をしてみることをおすすめします。ちょっとした見直しで、無駄な支出を減らせたり、税金が戻ってきたりする可能性があります。4つのポイントを確認していきましょう。
ポイント1:年末調整に向けて準備
 年末調整は、税金を年末に調整する仕組みです。毎月の給与から天引きされた源泉徴収での税額が、納めるべき税金よりも多い場合には年末調整で戻してもらえます。生命保険や地震保険などの保険料を支払っている場合や、住宅ローンを返済している場合なども対象です。この時期には、金融機関から年末調整に必要な証明書などが届き始めるので、一箇所にまとめて整理しておきましょう。
表1 年末調整で手続きができる主な控除(筆者作成)
※2011年以前の契約は、生命保険料控除の取扱いが異なります。
 学生時代に「学生納付特例制度」を利用していた期間の保険料を「追納」した場合や、学生のお子様の国民年金保険料を支払った場合などは、支払った人の社会保険料控除の対象になるので、忘れずに申告しましょう。
ポイント2:ふるさと納税の「残り枠」を確認
 ふるさと納税は、応援したい自治体に寄附をすると、寄附金控除により所得税や住民税の軽減を受けられる仕組みです。実質負担額2,000円で特産品などを受け取れる制度ですが、税金が控除される金額には、年収や家族構成に応じた上限額(限度額)が設定されています。

 ポータルサイトなどのシミュレーション機能を活用して、今年使える残り枠を確認し、計画的にふるさと納税を利用しましょう。確定申告が不要な会社員等で、寄附先が5自治体以内であれば「ワンストップ特例制度」を利用でき、簡単な手続きで控除を受けられます。
ポイント3:使っていないサブスクの整理
 スマホの利用明細をじっくり確認してみましょう。スマホの機種変更をした際などに、過去の端末で契約したサブスクなどの継続課金サービスを解約しないまま引き継いでしまっているケースがあります。月に数百円、数千円であっても、年間では無視できない金額になります。不要なサービスを解約することで、来年以降の固定費をすっきりと抑えることができます。
ポイント4:年末年始の特別支出の予算化
 年末年始は、帰省費用や行事、イベントなどでまとまった支出が増えやすい時期です。今のうちに必要な特別支出を書き出し、予算化しておくと安心です。受験生のいるご家庭では、年明けから必要になる受験や進学の費用も確認しておきましょう。

 もしもお金が不足する場合には、ローンを利用する前に生命保険を確認してみましょう。加入している保険に「積立配当金」があれば、引き出して使うことができ、返済の必要はありません。保険には「契約者貸付」という制度もありますが、こちらは一時的に資金を借りる方法なので、返済計画を立ててから利用することをおすすめします。

 家計の見直しや年末調整の準備は、一度にすべてやろうとすると大変ですが、「郵便で届く証明書の置き場所を決める」、「スマホの利用明細を1回見てみる」といった小さなことから始めてみましょう。できることから少しずつ進めておけば、年末には気持ちと時間に余裕が生まれますよ。
森田 和子(もりた・かずこ)
FPオフィス・モリタ 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)

大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。

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