金利上昇の今、マイホーム購入のタイミングはいつが良い?

飯田 道子
2026.10.29

 金利の見直しが行われており、各種金融商品の金利は上昇局面にあるようです。それは住宅ローン金利も同じこと。金利が上昇しているときには、どのようなタイミングで住宅ローンを利用するのが良いのでしょうか?
0.5%上昇すると、3000万円35年ローンなら総返済額は1割以上増える?!
 住宅金融支援機構によれば、「フラット35」の返済期間21年~35年タイプで借り入れる場合、金利の範囲は年3.83%~5.84%。最頻金利※1は3.83%です(2026年10月現在)。
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最頻金利(さいひんきんり)とは、フラット35を取り扱う各金融機関の中で提供が最も多い借入金利のこと。
 最頻金利の年3.83%、期間35年で3,000万円をボーナス払いなし、元利均等返済で借り入れた場合、毎月の返済額は約13万円、総返済額は約5,452万円です。※2

 金利が0.5%上昇し、年4.33%になった場合は、毎月の返済額は約13.9万円、総返済額は約5,832万円。総返済額は380万円増えます。※2

 さらに金利が1%上昇し、年4.83%になった場合は、毎月の返済額は約14.9万円、総返済額は約6,224万円。総返済額は772万円増えることになります。※2
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上記の毎月の返済額と総返済額は、住宅金融支援機構フラット35サイトにある「借入希望金額から返済額を計算」のシミュレーションによります。
 分かり切っていることだとは思いますが、金利が上昇するほど総返済額は増えていくことになります。できるだけ低い金利のタイミングで住宅ローンを組むことが得策となります。
ベストなタイミングは上昇する前、できるだけ早い方が良いけれど…
 今回、借入金3,000万円でシミュレーションしていますが、首都圏では3,000万円で購入可能なマイホーム(新築)はほぼないと思われます。

 基本的に頭金プラス借入金でマイホームの予算を立てていきますので、まずは自分の希望する物件はいくらで購入できるのか、そのためにはいくら借りることができ、頭金をいくら準備すれば良いのかを確認することが大切です。

 実際に計算すると、自分が希望するエリアや間取りの物件は、あきらめなければならないという結果になるかもしれませんね。

 とはいえ、それがマイナスなことだけではないかもしれません。本当に大切なことは、自分たちのタイミングです!

 子どもが入学や進学、あるいは独立や結婚するとき。ご自身のリタイアなど、ライフイベントを踏まえたときがタイミングなのです。

 その他にも不動産等を相続することがあれば、その物件の活用が考えられますし、希望エリアを広げたり、間取りの変更を検討する。新築ではなく中古にも目を向けることで、より理想に近い物件を手に入れることができるかもしれません。

 金利だけで判断をしてしまうと、後悔してしまう可能性があります。そもそもマイホームは家族の夢をかなえるためのものです。経済の流れは、もちろん疎かにはできませんが、何よりも自分たちのタイミングを踏まえて、住宅ローンを組むことが大切なのです。
参照:
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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