マイナンバーカードは作った方がお得?

小沢 美奈子
2021.02.18

 みなさんはマイナンバーカードを既に取得していますか?
 総務省HPによると、マイナンバーカードの令和3年1月1日時点の人口に対する交付枚数率は24.2%です。約1年前の令和2年1月20日時点では15.0%だったため、増加傾向にはありますが、まだまだ普及の余地はあると言えそうです。

 筆者自身は既に取得済みですが、わざわざ役所に行かなくても近所のコンビニで住民票や印鑑証明書が取得できたり、本人確認作業がスムーズにできたり、マイナンバーカードの利便性の高さを感じています。さらに、マイナンバーカードの取得者はマイナポイントも受け取れます。そんなマイナンバーカードについて、いま一度利便性や注意点について確認したいと思います。
マイナポイント事業が9月末まで延長
 マイナポイントの受け取り期間が9月末まで延長されました。マイナンバーカードの取得者が、一定の手続きをすることで、自分が選んだキャッシュレス決済業者からポイントが受け取れるというのがマイナポイントの概要です。もともとマイナポイントを受け取れる期間は2021年3月までだったのですが、これが9月末まで延長されました。さらに、対象人数も現行の4000万人から5000万人に増える予定です(令和2年度第3次補正予算及び令和3年度予算案に盛り込まれています)。

 ただし、マイナポイントを受け取るためには、2021年3月中にマイナンバーカードを申請しておく必要がある点に注意しましょう。
保険証としても使える
 2021年3月からは、マイナンバーカードが保険証としても使えるようになります。マイナンバーカードを使えば、就職や転職、引越ししても保険証の切替えを待たずにカードで受診が可能です。その上、限度額適用認定証を事前に用意しなくても、高額療養費制度における限度額以上の支払いが免除されます。保険証として利用する場合は、マイナポータルでの申し込みが必要です。忘れずに行いましょう。
安全性はどうなの?
 一方でマイナンバーカードの安全性を心配する方もいると思います。総務省のHPには、「マイナンバーカードにはさまざまな安全策が施されている」と書かれています。たとえば、「顔写真があるため対面での悪用はできない」、「紛失や盗難にあった際は、24時間365日いつでも停止できる体制を整えている」、「アプリごとに暗証番号を設定し一定回間違うとロックされる機能がある」、「ICチップ部分には税や年金などの個人情報は記録されない」、などとされています。

 まだマイナンバーカードを作っていない方は、このような利便性を踏まえて作成を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
小沢 美奈子(おざわ・みなこ)
K&Bプランニング代表 ファイナンシャルプランナー(AFP)/ライター

法政大学卒業後、損害保険会社にて、人材教育部門で社員教育・研修講師など約12年間勤務の後、外資系損害保険会社で営業職に就く。ファイナンシャルプランナー取得後は、独立系FP事務所、住宅メーカーを経て独立。
Webや書籍などで記事執筆、セミナー講師、個人向けコンサルティングを行うほか、フォトライターとしても活躍。趣味はカメラ。

ホームページ http://kandbplanning.org/
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