健康に不安あり?特定健診・特定保健指導を受けてみよう

飯田 道子
2022.03.07

 長引くコロナ禍において、「重症化リスクのある人」の該当項目が繰り返しアナウンスされており、自分は大丈夫かと心配している人も多いようです。実のところ、ロンドンに本部を置く世界肥満連盟によれば、新型コロナウイルスによる死亡者の9割は肥満率が高い国に集中していると発表しています。厚生労働省では、40歳~74歳の健康保険・国民健康保険の被保険者・被扶養者を対象に特定健診・特定保健指導を行っています。コロナ予防に限らず、自分の身体の状態を把握することは大切なことです。
特定健診・特定保健指導って何?
 特定健診は、運動不足や食事のかたより、喫煙習慣などによる生活習慣が元となる生活習慣病である脂質異常症、高血圧、糖尿病等の発症や重症化を予防することを目的とした健康診断です。

 特定保健指導は、受診した特定健診の結果によって、指導が必要と認められる人のみに行われるものです。中には、自分は既に通院中だから、治療中だからと特定健診を受診しない人もいます。実は、現在、何らかの疾患等で通院や治療している人も対象になっており、受けている検査とは違うことが多いのです。この機会に是非、受診してみてください。
肥満が一つの目安
 生活習慣病の発症・重症化の予防を目的とした健康診断のため、特定健診は通常の健康診断とは異なります。そのため、内臓脂肪が蓄積され、下半身よりウエストまわりが大きくなる特徴があるメタボリックシンドロームを発見することが重要とされています。特定健診では腹囲の計測や血圧測定、血液検査などを行い、数値を確認していきます。

 新型コロナウイルスの重症化リスクの一つとされているのが「肥満」です。肥満は、ボディマス指数と呼ばれるBMI計算式で導き出すことができます。計算式は、以下の通りです。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
※例えば身長172cmのときは1.72で計算。
 ちなみに、適正体重の計算式は、以下のようになります。
適正体重={身長(m)×身長(m)}×22
 BMIは25以上が肥満とされていますが、その他の疾患の有無によって新型コロナウイルスの重症化リスクは変わってきます。自分で判断せず、医師の判断を仰ぎましょう。
どうすれば受診できる?
 会社員等の場合は、健康保険組合や協会けんぽの被保険者と被扶養者が対象になり、組合や協会から、健康診断のお知らせが届きます。この場合、多くの社員が同時に健診を行うため、受診する確率はかなり高くなっています。

 一方、国民健康保険の加入者には、年に一度、特定健診・特定保健指導の案内がお住まいの市区町村等から封書で届きます。受診可能な医療機関の対象範囲が指定されていますので、その中から選んで自分で申し込む必要があります。1年に一度行われるせっかくの機会を無駄にせず、自分の身体の状態を知っておきましょう。

 不明な点があるときには会社員等は勤務先へ、国民健康保険に加入している人は住所地の市区町村役場に問い合わせてください。
参照:
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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