スマホ決済で貯まったポイントを公共料金等の支払いに

飯田 道子
2022.04.11

 買い物をしただけで貯まることのあるポイント還元。あまり意識しないまま利用していると、気づけばポイントがたくさん貯まっていることも。実は、それらのポイントの中には、公共料金等の支払いに利用できるものもあります。ポイントをムダにしたくないからと無理に買い物に使わなくても、必要な支払いへ充当するのもアリではないでしょうか。
人気のキャッシュレス決済
 今までキャッシュレス決済の代表格だったのはクレジットカードですが、最近はスマホ決済サービスに人気が集まっています。スマホ決済サービスの中には、実店舗での買い物に利用できるだけでなく、公共料金や税金の支払いに利用できるものがあります。

 公共料金や税金の支払いに利用できるスマホ決済サービスには、PayPay、LINE Pay、d払いなどがあります。アプリのダウンロードは必須ですが、PayPayやd払いの場合、ポイントによるキャッシュレス決済以外にも、オンラインによるクレジットカード決済やカードを提示しての買い物でもポイントが貯まります。
請求書があれば公共料金等の支払いは自宅でOK
 基本的に請求書を持っていないと支払いはできないため、口座振替を利用している場合はポイントで支払うことはできません。スマホ決済サービスで支払うときには、請求書をスキャンして支払います。請求書とスマホさえあれば、自宅で支払うことができますので、支払期日ギリギリになって慌ててコンビニに駆けこまなくても大丈夫ですね。

 例えばPayPayの場合、電気料金をポイントで支払えるところは、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力ミライズ、関西電力、中国電力、九州電力、沖縄電力、株式会社エネクスライフサービス、株式会社エフエネ、株式会社ジャオ、全農西日本エネルギー株式会社、株式会社ファラデーがあります。電気料金以外にも、ガス代、水道料金、固定資産税や国民健康保険料なども支払いが可能です。自分の住んでいる地域は対象になっているのか、確認しておくと良いですね。なお、東京都水道局の場合、オンライン請求書にも対応しています。事前に登録しておけば請求書はスマホで確認でき、そのまま支払うことができます。
デメリットについても知っておこう
 メリットには、ポイントをムダにしなくて済む、いつでもどこでもスマホと請求書があれば支払える、利用するとポイントが還元されるなどがあります。その一方でデメリットもあることは知っておきましょう。

 おもなデメリットとしては、領収書や納税証明書が出ない、コンビニで支払えない(ポイント払いは不可ですが現金や電子マネーならOK)、自治体によって対応が違うなどです。

 いろいろな物が値上がりしつつある今、ポイントを有効に使い切り、節約に役立てることを考えても良いかもしれません。自分が利用しているポイントサービスを確認し、ムダなく使っていきましょう。
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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