自分のスマホを持つ子供が半数を超えるのは11歳

森田 和子
2022.07.14

 最近では低年齢の子供でもスマホやタブレットに触れる機会が増えています。子供たちはどのようにスマホなどを使っているのか、保護者が使わせているのかは気になるところです。17歳以下の利用状況について実態調査が行われています。調査結果の内容を確認してみましょう。
自分専用のスマホは小学校高学年から大きく増加
 スマホ(スマートフォン)や自宅用PC ・タブレット、ゲーム機、テレビなどのネット(インターネット)を利用できる機器の利用状況について、内閣府が実態調査をしています。高校生では99.2%、小学生でも10歳以上は96%がこれらの機器でネットを利用しています。スマホに限れば高校生97.7%、中学生72.6%、10歳以上の小学生でも38.6%となっています。
 保護者にとって、何歳で子供に自分用のスマホを持たせるべきかは悩むところです。調査結果によると自分専用のスマホを持つ子供は10歳で48%、11歳で61.8%、12歳84.8%となっており、小学校高学年から自分専用を持つ子供が大きく増えることがわかります。

 その一方で、この年齢の子供に自分専用のスマホを使わせる保護者の多くは、何らかの取り組みを行っています。10歳以上の小学生の保護者の取り組みで最も多いのは「利用してもよい時間や場所を決めて使わせている」(61.1%)、次いで「何を(内容)どれくらい(時間)使っているのか把握している」(52.6%)、「フィルタリングを使っている」(47.1%)となっています。
 保護者がインターネットに関する啓発や学習を受けた機会としては、「学校や保育園・幼稚園などから配布された啓発資料など」(56.3%)、「学校や保育園・幼稚園などの保護者会やPTAの会合など」(48.9%)となっており、学校などでの取り組みが有効であることが分かります。
勉強にも利用している
 インターネットの平均利用時間は、10歳185.3分、14歳256.2分、17歳333.3分と長く、年齢とともに増える傾向にあり、少々心配になるところです。利用内容を見ると「動画を見る」が全年齢を通じて高くなっています。しかし、7歳以上では「勉強する」の割合も50%を超え、15歳では70.0%となっています。「スマホばかり」は心配ですが、年齢が高くなるほど子供自身で使い方をよく考えているのかもしれません。
参考:
森田 和子(もりた・かずこ)
FPオフィス・モリタ 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)

大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。

FPオフィス・モリタ http://okane-net.com/

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