4月以降の全国旅行支援はどのような内容に?!

飯田 道子
2023.04.17

 ようやく落ち着きを見せている新型コロナウイルス。政府は行動制限を緩和し、屋外でのマスクは季節を問わず、原則、着用不要となりました。出かけやすい雰囲気が醸し出されており、それを後押しするように全国旅行支援は延長されることになりました。4月以降の支援は、いったいどのような内容になっているのでしょうか?
最長は宮城県で7月21日まで利用可能
 4月からの全国旅行支援は、2023年1月から実施されている旅行支援の延長という位置づけになっています。ただし、利用可能期間(実施期間)は、都道府県によって違いがあります。

 基本的に、いずれの都道府県においてもゴールデンウイークは支援対象外となっており、実施期間が最も長いのが宮城県の7月21日まで。次いで福井県、沖縄県、大分県が7月20日まで。北海道、山口県、高知県が7月14日までとなっています。

 その他の地域では、6月30日までとしているところがほとんどですが、大阪のみ5月12日(団体の場合は6月30日)までと決められています。

 また、実施期間内であっても予算に達したときには終了してしまいますので、注意が必要です。
支援額はいくら?!
 2023年1月から実施されている内容がそのまま延長されているため、割引額は旅行代金の20%オフ。割引上限額は交通費付きの旅行の場合は5,000円。その他は3,000円です。

 全国旅行支援では、地域クーポン券も発行されます。クーポンは1泊あたり平日で2,000円分、休日で1,000円分が発行されることになっています。1回の旅行で7連泊までが対象、利用回数に制限はありません。

 ただし、行動制限が緩和されたとは言え、全国旅行支援を受けるためには今まで通り、免許証やマイナンバーカードなどによる本人確認が必要になる他、ワクチン接種歴(3回以上)またはPCR検査等による陰性が確認できることが必要になる点は、忘れないでください。
クーポンはどこで利用できる?!
 地域クーポン券は、全国旅行支援のスタート当初はたくさんの飲食店や物販店等で利用できましたが、現在は利用できる先がかなり制限されています。

 クーポンの利用先を確認するためには、各都道府県の専用サイトから確認できます(例えば東京都なら「ただいまプラス東京」のサイト)。宿泊施設でチェックインした後に、専用の二次元コードから読み込んで確認します。利用可能な店舗が限られていますので、心配なら、あらかじめ旅行先の専用サイトにアクセスして、確認しておくと良いでしょう。
参照:
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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