窓のリフォームに使えるお得な制度について

森田 和子
2024.06.13

 家の中の暑さ寒さが窓で変わるらしいと聞けば、交換も考えたくなります。でも、費用が心配で見送っている方もいるのではないでしょうか。現在、窓のリフォームに使える補助金の制度が、「先進的窓リノベ2024事業」として行われています。内容を確認していきましょう。
窓と同時ならドアも対象に
 この事業の正式名称は、「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」です。名称の通り、住宅の省エネや省CO2を支援する目的で、外と室内の熱を遮る断熱窓への改修を促すために、費用の一部が補助されます。

 対象になるのは、開口部の断熱改修、つまり、断熱するための窓のリフォームなので、新築工事は対象外です。ガラスの交換、内窓の設置、外窓の交換などで、2023年11月2日以降に対象工事に着手したものが対象になります。また、窓のリフォームと同時に行う場合には、ドアの交換も対象になります。それぞれ性能要件などが定められていて、それが確認された製品に限って認められます。

 補助の上限額は、住宅の建て方や設置する窓の性能と大きさ、設置方法に応じて定額で、一戸あたり5万円から最大200万円までとなります。
窓リノベ事業者に依頼する
 窓リノベの補助金については、リフォームを利用する人が直接申込むことはできません。補助金の申請手続きや受け取りなどは、あらかじめ登録をした工事施工業者などの「窓リノベ事業者」が行います。登録のない事業者との契約は補助対象とならないので注意が必要です。窓リノベ事業者として登録されている事業者は、先進的窓リノベ2024のホームページで検索できます。

 補助金の交付申請の受付期間は、2024年3月29日~予算上限に達するまで、遅くとも2024年12月31日までとなっています。予算の上限に達すると補助金も終了するので、費用についても事業者によく確認した上で検討しましょう。
参考:
森田 和子(もりた・かずこ)
FPオフィス・モリタ 代表
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)

大学卒業後、コンピュータソフト会社、生命保険会社勤務を経て、1999年独立。保険や投資信託の販売をしない独立系のファイナンシャル・プランナー事務所としてコンサルティングを行っている。
お金の管理は「楽に、楽しく」、相談される方を「追い詰めない」のがモットー。情報サイト・新聞・雑誌への執筆多数。企業・学校・イベントで行うマネープランセミナー・講演も好評。

ライフプランシミュレーションとマイホーム・老後の資金計算
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