早期発見の重要性とそのためのがん検診の重要性
2025.04.24
がん大国日本の現状
「がんが多い!」ということについては皆さんも実感されていると思います。
日本では2人に1人が一生のうちに何らかのがんに罹患すると言われており、今後もがんの罹患者数と死亡者数は増え続けると考えられています。
最新データによると年間のがん罹患者数は945,055人(*1)、死亡者数は382,504人(*2)となっています。
これらの数字を、皆さんがお住いの市区町村の人口と比べてみてください。いかに大きな数字なのかを実感いただけると思います。日本は、がん大国です。
日本では2人に1人が一生のうちに何らかのがんに罹患すると言われており、今後もがんの罹患者数と死亡者数は増え続けると考えられています。
最新データによると年間のがん罹患者数は945,055人(*1)、死亡者数は382,504人(*2)となっています。
これらの数字を、皆さんがお住いの市区町村の人口と比べてみてください。いかに大きな数字なのかを実感いただけると思います。日本は、がん大国です。
(*1):
国立がん研究センターがん情報サービス全国がん罹患データ2020年
(*2):
国立がん研究センターがん情報サービス全国がん死亡データ2023年
早期発見の重要性
一方で、昭和の時代「不治の病」と言われ患者さんに告知がされなかったがんも、今では早期発見することにより克服できる病気になってきています。
早期発見のために必要なものが、がん検診の定期的な受診です。
日本で最も多くの方が罹患し、肺がんに次いで多くの方が亡くなっている、また女性が最も多く亡くなっている、大腸がんを例にとり、早期発見の重要性について確認していきます。
大腸がんが早期、これはがんがほかの臓器に転移していない状態のことを言うのですが、そうした状態で発見された場合の5年生存率が98.8%(*3)なのに対し、同じ大腸がんが末期、これはがんがほかの臓器に転移した状態のことを言うのですが、そうした状態で発見された場合の5年生存率は23.3%(*3)まで下がってしまいます。
この2つの数字を見ていただくだけで、いかに早期発見が大切なのかをご理解いただけると思います。
もちろん早期発見が大切なのは大腸がんだけではなく、ほかのがんもすべて同じです。
早期発見のために必要なものが、がん検診の定期的な受診です。
日本で最も多くの方が罹患し、肺がんに次いで多くの方が亡くなっている、また女性が最も多く亡くなっている、大腸がんを例にとり、早期発見の重要性について確認していきます。
大腸がんが早期、これはがんがほかの臓器に転移していない状態のことを言うのですが、そうした状態で発見された場合の5年生存率が98.8%(*3)なのに対し、同じ大腸がんが末期、これはがんがほかの臓器に転移した状態のことを言うのですが、そうした状態で発見された場合の5年生存率は23.3%(*3)まで下がってしまいます。
この2つの数字を見ていただくだけで、いかに早期発見が大切なのかをご理解いただけると思います。
もちろん早期発見が大切なのは大腸がんだけではなく、ほかのがんもすべて同じです。
(*3):
全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2011-2013年診断症例)
がん検診の重要性
早期発見の重要性については十分にご理解いただけたと思いますが、その早期発見に必要なものががん検診の定期的な受診です。
ところが日本には、「がんが見つかると嫌だから」と言って、自らがん検診をお受けになっていない方もたくさんいらっしゃいます。また「今は元気だから必要性を感じない」という方もいらっしゃいますが、症状のない時に受診するのががん検診です。
小中高の学校でのがん教育が始まったのが2017年であり、社会人の多くはがん教育を受けていません。そのため早期発見が出来れば克服できる病気になっているにもかかわらず、そのことすら多くの方はご存じないのだと思います。
がん検診は自分のためだけに受診するものではありません。大切な方のためにも、がん検診を受診いただきたいと思います。
今回は早期発見の重要性と、そのためのがん検診の重要性についてお話をさせていただきました。
ところが日本には、「がんが見つかると嫌だから」と言って、自らがん検診をお受けになっていない方もたくさんいらっしゃいます。また「今は元気だから必要性を感じない」という方もいらっしゃいますが、症状のない時に受診するのががん検診です。
小中高の学校でのがん教育が始まったのが2017年であり、社会人の多くはがん教育を受けていません。そのため早期発見が出来れば克服できる病気になっているにもかかわらず、そのことすら多くの方はご存じないのだと思います。
がん検診は自分のためだけに受診するものではありません。大切な方のためにも、がん検診を受診いただきたいと思います。
今回は早期発見の重要性と、そのためのがん検診の重要性についてお話をさせていただきました。

高橋 義人(たかはし・よしひと)
株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役
一般社団法人 健康事業支援機構 医療コーディネーター
ユニバーサルライフ株式会社 執行役員 東京第2支社長
1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。静岡・埼玉・大阪にて支社長を務め、2011年に独立。
その後、「がん治療とお金」のコンサルティング会社を設立し、現在に至る。
医療コーディネーターとしてがん患者と向き合い、患者目線に立った治療に関する情報提供・病院紹介・治療紹介・病院へのアテンド等の患者支援活動の傍ら、セミナー講師としてがん患者の目線に立ったがんに関する様々な講演を、日本全国で毎年150回以上行っている。
ホームページ https://mfpartners.co.jp
一般社団法人 健康事業支援機構 医療コーディネーター
ユニバーサルライフ株式会社 執行役員 東京第2支社長
1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。静岡・埼玉・大阪にて支社長を務め、2011年に独立。
その後、「がん治療とお金」のコンサルティング会社を設立し、現在に至る。
医療コーディネーターとしてがん患者と向き合い、患者目線に立った治療に関する情報提供・病院紹介・治療紹介・病院へのアテンド等の患者支援活動の傍ら、セミナー講師としてがん患者の目線に立ったがんに関する様々な講演を、日本全国で毎年150回以上行っている。
ホームページ https://mfpartners.co.jp