紙による手形・小切手は廃止に、電子化への移行はお済みですか?
2025.08.21
政府の方針と、全国銀行協会の動き
政府は、2026年までに約束手形の利用廃止、小切手の全面的な電子化の方針を示してる。これを受け、銀行界では「2026年度末までに電子交換所における手形・小切手の交換枚数をゼロにする」を最終目標として掲げ、電子的決済サービス※への移行に関する取組みを進めてきた。
※
電子記録債権またはインターネットバンキングによる振込み
ところが、2024年時点での電子交換所における手形・小切手の年間交換枚数は、1967万枚となっており、一定の削減はみられたものの、現状の取組みでは目標達成は困難と判断。一般社団法人全国銀行協会では、「2027年度初から電子交換所における手形・小切手の交換を廃止する」ことを発表した。
これにより、手形・小切手は使用できるが電子交換所を介すことができない決済となることから、各金融機関において郵送等による相対決済(個別取立等)を行う必要がでてきている。
これにより、手形・小切手は使用できるが電子交換所を介すことができない決済となることから、各金融機関において郵送等による相対決済(個別取立等)を行う必要がでてきている。
メガバンク3行の方針
上記により、各金融機関では手形・小切手の発行終了日・最終振出日を設定し、それ以降は口座等からの支払いができない日程などを発表している(2025年8月5日時点)。
≪3行共通≫
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当座勘定からの支払いを目的とした手形・小切手の最終振出期限を2026年9月末と設定(期限以降に振出された手形・小切手は、当座勘定からの支払いができなくなる)
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2027年4月以降を期日とする手形・小切手の代金取立の受付を終了
≪3行別 スケジュール他≫
(順不同)
三井住友銀行 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | |
手形・小切手帳の発行受付終了日 | 2025年9月30日 | 2026年4月1日 | 2025年9月30日 |
他行を支払地とする手形・小切手の預金入金扱い受付終了 | 2026年9月30日 | 2026年4月1日 | 2026年3月31日 |
その他 | 2025年10月1日以降、手形・小切手・定額小為替による口座への入金受付時に、「取立(入金扱)手数料」が発生する | ― | ― |
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三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行のホームページにて公表されている資料をもとに著者が作表。
代金受け取りの際、先方が手形等を発行しているのであれば、今後の支払い条件の確認と、もし自社の手形等の電子化移行が未着手の方は、急ぎご検討されることをお勧めする。

山崎 美穂(やまざき・みほ)
マネーコンシェルジュ税理士法人
栃木県出身。一般企業で経理・総務を経験し、現法人へ。企業で役立つ支援策・補助金等の最新情報を収集、お役立ち情報としてSNSやホームページで発信中。
趣味は釣りと食べ歩き。
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