派遣社員の7割が「派遣社員として働くこと」に満足
2025.12.01
満足している理由は「有給休暇や休日を取得しやすい」が最も高い
株式会社マイナビは、派遣社員として勤務する20~59歳の男女を対象に「派遣社員の意識・就労実態調査(2025年版)」を実施し、1,400サンプルの回答数をもとに調査結果を発表した。
調査結果によると、派遣社員として働いていることに満足している割合は69.3%(満足24.4%+やや満足44.9%)。満足している理由(複数回答)については、「有給休暇や休日を取得しやすい(33.0%)」が最も高く、「業務の責任が重くないから(24.5%)」、「プライベートの時間を確保しやすい(24.0%)」が続いた。一方、不満の理由は、「賞与がない・少ない(54.9%)」が最も高く、次いで「給与が低い(48.1%)」、「昇給が難しい(40.9%)」、「退職金がない(37.7%)」が続く。
人手不足の中で派遣社員を活用していきたい会社も多いと思われるが、派遣社員の意識などが読み取れるこのような調査データを参考にしながら上手にマネジメントしていきたい。
調査結果によると、派遣社員として働いていることに満足している割合は69.3%(満足24.4%+やや満足44.9%)。満足している理由(複数回答)については、「有給休暇や休日を取得しやすい(33.0%)」が最も高く、「業務の責任が重くないから(24.5%)」、「プライベートの時間を確保しやすい(24.0%)」が続いた。一方、不満の理由は、「賞与がない・少ない(54.9%)」が最も高く、次いで「給与が低い(48.1%)」、「昇給が難しい(40.9%)」、「退職金がない(37.7%)」が続く。
人手不足の中で派遣社員を活用していきたい会社も多いと思われるが、派遣社員の意識などが読み取れるこのような調査データを参考にしながら上手にマネジメントしていきたい。
派遣社員のほうが時間的なゆとりも精神的なゆとりも正社員より高い
前職の雇用形態を伺ったところ「派遣社員(59.3%)」が最多で、次いで「正社員(24.3%)」だった。前職が正社員だった人に派遣社員を選んだ理由を聞くと、「責任が重くないから(26.2%)」が最も高く、次いで「すぐ仕事に就けるから(23.5%)」が続き、心理的負担の軽減や就業までのスピード感を重視していることが明らかになった。
前職が正社員だった人に正社員と派遣社員におけるゆとりを比較してもらうと、「経済的なゆとり」については正社員のほうが高く(正社員にあてはまる+どちらかというと正社員にあてはまるの合計73.3%)、「時間的なゆとり」では派遣社員のほうが高くなり(派遣社員にあてはまる+どちらかというと派遣社員にあてはまるの合計55.9%)、「精神的なゆとり」でも派遣社員のほうが高い(派遣社員の合計40.0%に対し正社員の合計29.1%)という結果になった。
前職が正社員だった人に正社員と派遣社員におけるゆとりを比較してもらうと、「経済的なゆとり」については正社員のほうが高く(正社員にあてはまる+どちらかというと正社員にあてはまるの合計73.3%)、「時間的なゆとり」では派遣社員のほうが高くなり(派遣社員にあてはまる+どちらかというと派遣社員にあてはまるの合計55.9%)、「精神的なゆとり」でも派遣社員のほうが高い(派遣社員の合計40.0%に対し正社員の合計29.1%)という結果になった。
派遣社員の3人に1人はAIの進化による仕事の減少に不安を感じている
AIの進化により、仕事が減少することに不安を感じている派遣社員は35.3%(不安がある11.8%+どちらかといえば不安がある23.5%)。職種別では「テレオペ・テレマーケティング(42.6%)」や「オフィスワーク・事務(42.0%)」など定型業務が中心となる職種で不安感が高い。一方で、人間的な判断やケアが求められ、定型業務となりづらい「医療・介護・福祉・教育(26.5%)」では相対的に低く、職種によって不安の程度に差がみられた。
2025年10月には最低賃金が過去最大の引上げ幅となり、非正規雇用者の待遇改善が進んでいるが、派遣社員にとっての好環境が続くとは限らない。マイナビの調査担当者も、「企業側では人件費抑制を目的としたAI導入や業務の自動化が加速する可能性」を指摘している。今は派遣社員であっても今後、年齢を重ねていく中で雇用の安定面を優先して正社員で働きたいと心境が変わる可能性もあるので、会社側はそのようなケースも想定して柔軟に対応できるよう準備をしておきたいところである。
2025年10月には最低賃金が過去最大の引上げ幅となり、非正規雇用者の待遇改善が進んでいるが、派遣社員にとっての好環境が続くとは限らない。マイナビの調査担当者も、「企業側では人件費抑制を目的としたAI導入や業務の自動化が加速する可能性」を指摘している。今は派遣社員であっても今後、年齢を重ねていく中で雇用の安定面を優先して正社員で働きたいと心境が変わる可能性もあるので、会社側はそのようなケースも想定して柔軟に対応できるよう準備をしておきたいところである。

庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)
株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/






