鋼構造研究・教育助成事業の公募開始について

佐々木 篤史
2025.10.27

 日本鉄鋼連盟は、土木・建築分野の鋼構造に関する研究・教育の活性化と鋼構造の健全な普及促進を目的として、1995年度以降、国内の研究・教育機関等における研究者を助成する事業を実施しています。

 2026年度の公募内容は以下となります。
助成事業について
 本助成事業は、第Ⅰ期(1995~2004年度)、第Ⅱ期(2005~2009年度)、第Ⅲ期(2010~2014 年度)、第Ⅳ期(2015~2019年度)、第Ⅴ期(2020~2024年度)として行われ、この間、鋼構造に携わる研究者や大学及び社会における鋼構造支援者の裾野拡大、鋼構造に関わる法制化に寄与する研究への支援、基準・指針類の整備などの鋼構造技術基盤の整備・構築に、貢献してきました。

 当該連盟ではこれまでの助成事業の成果を踏まえつつ、わが国の鋼構造の持続的な発展を期し、2025 年度より新たに第Ⅵ期(2025~2029年度)の助成事業を実施しており、新しい鋼構造技術の発展にむけて、土木・建築分野の研究教育活動の次代の基盤づくりに貢献していく考えにあります。

 本助成事業では、その効果を最大限に発揮すべく、下記の特徴をもって募集します。
教育機関、研究機関の研究者との課題の共有化を図り、連携を深めることを狙い、指定課題型である「研究分野指定助成」により、研究分野の重点化を図る。
自由課題型である「鋼構造研究支援助成」により、鋼構造技術基盤の整備・構築につながる基礎研究や学際研究等も広く募集する。
将来にわたるわが国の持続的な鋼構造研究基盤の拡充のため、次代を担う若手研究者を優先的に採択する「若手優先枠」により、若手研究者への積極的な助成・支援を実施する。
助成期間は単年度毎ですが、研究分野指定助成は最長3年、鋼構造研究支援助成は最長2年までの継続が可能。
応募資格
日本国内の研究・教育機関等に属する個人またはグループとする。

 応募時及び助成時に、日本国内の教育機関等に属する博士課程(前期及び後期)の大学院生(留学生を含む)も対象とする。(後期最終年度は、助成時に上記の個人またはグループに該当すれば可)。助成は、助成対象者の所属する機関(グループの場合は申込者の所属する機関)に対して行う。また、グループの各応募資格者の所属する機関に分割して助成することも可能。博士課程の大学院生(留学生を含む)の場合は、指導教員を対象に上記規定に基づく研究・教育機関等に対して助成を行う。
募集区分
 募集区分は、①研究分野指定助成(指定課題型)、②鋼構造研究支援助成(自由課題型)の2つ。
研究分野指定助成(指定課題型 :鉄鋼連盟の指定する6課題への助成
鋼構造研究支援助成(自由課題型):土木・建築部門での応募者による自由研究テーマへの助成。若手優先枠(鋼構造研究支援助成全体の採択件数の25%を目安)がある。
助成金額
 1件当たりの助成額/年
研究分野指定助成 : 1件当たり年間 100万円 ~ 最大500万円
鋼構造研究支援助成 : 1件当たり年間 50万円 ~ 最大200万円
助成総額は最大6500万円程度として実施することを予定。
(なお、審査による選定状況により総額は変動することがある。)
助成期間
 ①1年(単年度毎)
 ②研究の継続について
 研究期間が複数年の場合には、2年目以降も改めて単年度分の助成に応募が必要。
研究分野指定助成 : 最長3年間連続受給が可能。
鋼構造研究支援助成 : 最長2年間連続受給が可能。
 継続研究の次年度応募では、改めて2026年度分の「申込書」と、助成年度の「中間報告」の2つの書類を同時に提出すること。
審査結果発表 : 2026年3月中旬(予定)
(学識経験者などで構成する審査委員会の審査を経て助成を決定)
募集期間( 2025年10月1日(水)~11月28日(金)17時 必着 )
※審査 : 2025年12月~2026年2月
参照:
佐々木 篤史(ささき・あつし)
セブンスターズコンサルティング株式会社 代表取締役
株式会社メディカルプランインターナショナル 代表取締役
NPOランチェスター協会 理事 認定インストラクター
ランチェスター戦略 学会 理事
(一社)日本内部監査協会 金融内部監査士 IIA会員
全米NLP協会  認定 マスタープラクティショナー
日本NLP協会  認定 セールスプロフェッショナルトレーナー
日本生産性本部 生産性賃金管理士
1966年生まれ。京都市出身。国内・外資の保険会社での勤務後、2017年にセブンスターズコンサルティング株式会社を設立し、保険代理店経営研究所として、次世代代理店経営塾、保険代理店態勢整備研究所などを運営している。
会社ホームページ:https://sevenstars-consulting.com

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