住宅ローン 変動と固定のミックス

有田 宏
2026.02.09

ミックスローンとは
 住宅ローンを組む時、当面は金利の低い変動金利にすべき? それとも、金利が変わらない固定金利? その選択は悩ましいところです。

 資産運用では、収益性が高くなると予想されるも元本が保証されない株式等と、収益性は低いが元本が保証される債券等を組み合わせる分散投資という手法が、投資の基本とされています。

 変動金利と固定金利で迷う時は、その間をとって、ミックスするという方法も可能です。住宅ローンで変動金利と固定金利の2本建てにすることをミックスローンといいます。

 ミックスローンの変動と固定は、同じ金融機関で申し込む必要があります。住宅ローンを申し込む取得物件には、他の金融機関等の抵当権が上位に設定されていてはいけません。そのため、変動金利、固定金利、それぞれ金利の低い別々の金融機関で組むという事は不可能です。

 夫婦それぞれ名義を分けるペアローンであれば、初めからローン契約が2本建なので、一方を変動金利、もう一方を固定金利にする、という方法で簡単にミックスローンと同じ効果を得ることができます。
フラット35パッケージ
 ミックスローンは同じ金融機関でローンを設定する必要がありますが、例外として住宅金融支援機構の全期間固定金利「フラット35」であれば、民間の住宅ローンを組み合わせることが可能な場合があります。その時もフラット35とパッケージローンは、原則として同一金融機関で申し込む必要が有ります。

 フラット35の抵当権順位はあくまでも第1順位ですが、パッケージローンの抵当権は、例外的に第1順位がフラット35である場合に限り第2順位で可能です。
【ミックスローンの特徴】
すべての金融機関で扱っている訳ではない。
ローンが2本の契約書になるので諸費用が増える可能性がある(一部の金融機関では1本の契約書で可能な場合も)。
【フラット35パッケージの特徴】
すべての金融機関で扱っている訳ではない。
ローンが必ず2本の契約書になるので諸費用が増える可能性がある。
フラット35の部分は団体信用生命保険の加入は任意。
取得価額の100%でローンを組む場合、パッケージを組むことにより、フラット35の融資額が取得価額の90%以下になれば、全額をフラット35で借りるよりも、フラット35の部分は適用金利が下がる。
さいごに
 このように、住宅ローンで変動金利か固定金利か迷う場合は、ミックスローンやフラット35パッケージも検討されてはどうでしょうか?

 ただし、これらのローンはすべての金融機関が扱っている訳ではありません。申込予定の金融機関に確認することが必要です。
有田 宏(ありた ひろし)
NPO法人北海道未来ネット代表理事
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後、金融機関勤務を経て、現在はNPOとして主に消費者向けの相談や講演などを行っております。
金融、相続、住宅ローンに詳しく、それぞれのクライアントの価値観を尊重したアドバイスを心がけております。

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