テロや武力攻撃から身を守るためにすべきこと

飯田 道子
2026.03.16

 海外へ出向いているときその国や地域の情勢が悪化した場合、日本への帰国がスムーズにできないことがあります。万が一の状況に遭遇してしまったら、どのように対処すべきなのでしょうか?
チャーター機が用意されることも
 自分が滞在している国や地域、もしくは経由地の情勢が悪化してしまったときには、民間機の離発着が停止されることがあり、帰国できなくなってしまうことがあります。

 もし情勢が悪化したら、状況によりますが日本政府からチャーター機が用意されることがあります。

 邦人退避のための政府チャーター機は、原則無料のため希望者が殺到してしまうことが多くなる傾向にあります。そのようなときには、妊婦や子連れ、高齢者などが優先搭乗することになります。

 チャーター機に搭乗できないときには、陸路での移動を日本政府がサポートしてくれることがあります。その国や地域にある日本の在外公館(大使館や総領事館など)から最新の安全情報を入手し、素早く行動できるように準備しておくことが必要です。
日本国内では国民保護法によって守られる
 一方、日本にいるときに外部から武力攻撃などがあった場合は、政府は警報を発令する他、都道府県や市町村などの自治体を中心に情報提供や避難誘導、避難所の開設や救援物資の配布、救助活動、医療活動などを対応してくれることになっています。これは「国民保護法」に定められています。

 実際に沖縄では、近隣国から弾道ミサイルが飛来してくると、携帯電話やスマートフォンに緊急速報メールなどが届くとともに、屋外スピーカーなどから国民保護サイレンとメッセージが流れ、屋外から屋内(強固な建物や地下)に緊急避難するよう何度も注意喚起がされました。

 国民保護法があると言っても、イメージがつきにくいかもしれませんね。ただ自分とは関係ないと放置するのではなく、地震などの災害と同様に備蓄をする、非常持ち出し袋を準備するなど、万が一の事態に備えておくことが大切です。
参考:
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP®

 金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
 海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。

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