共働き夫婦の世帯年収、800万円以上900万円未満が最多

庄司 英尚
2026.04.06

40代以上では900万円以上1,000万円未満が最多
 パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、20~59歳のビジネスパーソン1万5,000人に実施したインターネット調査「共働き夫婦の実態調査」の調査結果を今年2月に発表した。

 調査結果によると、「結婚している」と回答した人の割合は55.0%で、結婚している人のうち「共働きをしている(パートナーが正社員として働いている※)」と回答した人は61.8%で半数以上を占めた。回答者の年代別構成は、20代が88.5%、30代が78.8%、40代以上が53.2%で年代が上がっていくと共働きをしている人の割合が減っていくことが明らかになった。
パートナーが育休中の場合は休職前の雇用形態
 共働き夫婦の世帯年収を聞いたところ、全体では800万円~900万円未満と答えた人の割合が最多(11.0%)であったが、年代別でみると40代以上では900万円~1,000万円未満と答えた人の割合が最多(12.6%)であった。
共働きだった人の転職理由の最多は「給与が低い・昇給が見込めない」
 転職した当時、共働きだった人に転職理由を聞くと、「給与が低い・昇給が見込めない」が最多(33.4%)で、以下「会社の評価方法に不満があった」(19.8%)、「社内の雰囲気が悪い」(19.5%)、「肉体的・精神的につらい」(18.1%)、「昇進・キャリアアップが望めない」(17.7%)が続き、給与や評価に関する回答が多数派を占めた。

 一方、環境面を重視する人もおり、「共働きで妊娠中または未就学児の子どもがいた」と回答した人からは、「業界・会社の先行きが不安」「家庭環境の変化(育児・介護等)」といった理由も多く寄せられた。
パートナーの転職、年代が上がると応援する人の割合が下がる傾向に
 共働き夫婦に、パートナーが転職するとなった場合に応援するかどうかを聞いたところ、応援する人が90.0%、応援しない人は10.0%であった。回答者の年代別でみると、応援する人は20代で92.6%、30代で90.7%、40代以上で89.5%と、年代が上がるにつれて応援する人の割合が少しずつ下がっていく傾向が見られた。

 パートナーの転職を応援すると回答した人に、転職で年収が下がったら応援する気持ちが変わるかどうかを聞いたところ、「年収で応援の気持ちは変わらない」と答えた人の割合は68.6%を占めた。年代別でみると、20代で56.2%、30代で54.2%、40代以上で75.1%で、40代以上に比べて20代や30代はパートナーの転職による年収の低下が応援の気持ちに影響しやすいことが明らかになっている。

 doda編集長は、「転職がより身近になる中、ライフイベントを迎えることでキャリアを考え直す人も一定数いることから、共働きの状態で転職をする人は今後も増えていくのではないか」と分析している。また「転職にはそれぞれの家庭で求める“正解”が異なるため、パートナーとの対話が大切になってくる」と解説している。
参照:
庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)
株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表
社会保険労務士 人事コンサルタント

福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。

公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/

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