労働保険料の申告の際に注意したいこと
2026.06.01
中小企業にとっては負荷のかかる重要な業務
今年も1年に1回の大事な労働保険(労災保険・雇用保険)の保険料を申告する時期となり、厚生労働省のホームページ等からそのお知らせが発表されている。労働保険は、前年度の確定保険料と当年度の概算保険料を併せて申告・納付する仕組みだ。今年度も、6月1日から7月10日までの間に申告・納付が必要になるわけだが、面倒なのでつい先送りしてしまい申告業務そのものを失念して後になって困っている経営者も見受けられる。今回は労働保険の申告にあたっての注意事項についてまとめておく。
例年届いていた労働保険料申告書が今年は届かない事業場も
労働保険料の計算にあたっては、5月末から6月頭に送付される労働保険の申告書に従い、申告・納付することになっている。しかしながら令和8年度からは、資本金の額が1億円を超える法人等※の電子申請が義務付けられている事業場について、紙での申告書の送付がなくなったので注意が必要だ。
例年届いていた紙の申告書がなくなった代わりに、電子申請に必要な情報を記載した通知書等を送付することに変更になった。また、上記通知書等を送られてくる封筒についても、従来のA4サイズの緑または青の封筒ではなく、定形郵便サイズの茶封筒で送られてくるので決して見落とすことがないよう郵便物には注意しておく必要がある。
例年届いていた紙の申告書がなくなった代わりに、電子申請に必要な情報を記載した通知書等を送付することに変更になった。また、上記通知書等を送られてくる封筒についても、従来のA4サイズの緑または青の封筒ではなく、定形郵便サイズの茶封筒で送られてくるので決して見落とすことがないよう郵便物には注意しておく必要がある。
※
資本金の額が1億円を超える法人等には、そのほかに相互会社、投資法人、特定目的会社が含まれる。また、資本金の額には、資本金のほかに出資金、銀行等保有株式取得機構に納付する拠出金の額も該当する。
雇用保険料率の変更には要注意
厚生労働省では、労働保険料の計算について年度更新申告書計算支援ツールを公開しており、このツールを使えば計算しやすくなっている。従業員の賃金等を入力して手順に沿って進めていくことになるが、確定保険料および概算保険料を計算する際には、保険料率の変更に留意する必要がある。今年度の保険料率を確認すると、労災保険率及び一般拠出金率は昨年度から変更がないが、雇用保険料率は2026年4月1日より改定となっており特に注意する必要がある。
最後に、労働保険料等については口座振替納付ができるようになっている。口座を開設している金融機関にあらかじめ口座振替納付の申し込みをする必要があり、期限もあるので詳細は早めに確認しておきたい。口座振替にすると納付期日も延び、金融機関等に出向く手間も省けるのでやっておくべきである。
なお、労働保険の申告は前述の対象企業以外でも電子申請ができるので、中小企業の経営陣は厚生労働省の資料などを活用して業務の効率化を進めるか、あるいは社会保険労務士へまるごと業務依頼をしてしまうという方法もあるので検討してみてはいかがだろうか。
最後に、労働保険料等については口座振替納付ができるようになっている。口座を開設している金融機関にあらかじめ口座振替納付の申し込みをする必要があり、期限もあるので詳細は早めに確認しておきたい。口座振替にすると納付期日も延び、金融機関等に出向く手間も省けるのでやっておくべきである。
なお、労働保険の申告は前述の対象企業以外でも電子申請ができるので、中小企業の経営陣は厚生労働省の資料などを活用して業務の効率化を進めるか、あるいは社会保険労務士へまるごと業務依頼をしてしまうという方法もあるので検討してみてはいかがだろうか。

庄司 英尚(しょうじ・ひでたか)
株式会社アイウェーブ代表取締役、アイウェーブ社労士事務所 代表
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/
社会保険労務士 人事コンサルタント
福島県出身。立命館大学を卒業後、大手オフィス家具メーカーにて営業職に従事。その後、都内の社会保険労務士事務所にて実務経験を積み、2001年に庄司社会保険労務士事務所(現・アイウェーブ社労士事務所)を開業。その後コンサルティング業務の拡大に伴い、2006年に株式会社アイウェーブを設立。企業の業績アップと現場主義をモットーとして、中小・中堅企業を対象に人事労務アドバイザリー業務、就業規則の作成、人事制度コンサルティング、社会保険の手続き及び給与計算業務を行っている。最近は、ワーク・ライフ・バランスの導入に注力し、残業時間の削減や両立支援制度の構築にも積極的に取り組んでいる。
公式サイト http://www.iwave-inc.jp/
社長ブログ http://iwave.blog73.fc2.com/






