患者目線で見たセカンドオピニオンの現状
2026.06.22
「セカンドオピニオン」という言葉をご存じでしょうか?言葉としては広く認知されていると思いますが、実際に受けるとなると、患者さんによってはハードルが高いのも事実です。
セカンドオピニオンの目的は、「主治医から提案されている治療が本当にベストなのか」について、別の医師から客観的な意見を得ることです。
セカンドオピニオンの目的は、「主治医から提案されている治療が本当にベストなのか」について、別の医師から客観的な意見を得ることです。
セカンドオピニオンによって治療内容が変わる?
ところが、異なる目的でセカンドオピニオンを受けているケースがあります。実は、多くのがん患者さんが「別の治療の選択肢」を求めてセカンドオピニオンを受けているのです。
そのため、現在治療を受けている病院よりも、より大きな病院や有名な病院でのセカンドオピニオンを希望する患者さんが少なくありません。「大病院や有名病院に行けば、別の治療の選択肢が見つかるかもしれない」と考えているようですが、本当にそうでしょうか?
そのため、現在治療を受けている病院よりも、より大きな病院や有名な病院でのセカンドオピニオンを希望する患者さんが少なくありません。「大病院や有名病院に行けば、別の治療の選択肢が見つかるかもしれない」と考えているようですが、本当にそうでしょうか?
公的医療保険制度下では、同一疾患に対する治療選択肢は変わらない
皆さんは「診療ガイドライン」や「標準治療」という言葉を聞いたことがありますか。診療ガイドラインは、科学的根拠(エビデンス)などに基づいて、最良と考えられる検査や治療法などを示した指針です。
標準治療とは、エビデンスに基づいて現在利用できる「最良の治療」のことで、多くの患者さんに行われることが推奨されます。
日本には公的医療保険制度があります。この制度は同じ症状の患者さんには基本的に同じ治療を行うことを大前提としており、多くの医療機関は診療ガイドラインに沿った標準治療を行っています。ですから、別の病院でセカンドオピニオンを受けても、治療方針が大きく変わるケースは多くありません。
標準治療とは、エビデンスに基づいて現在利用できる「最良の治療」のことで、多くの患者さんに行われることが推奨されます。
日本には公的医療保険制度があります。この制度は同じ症状の患者さんには基本的に同じ治療を行うことを大前提としており、多くの医療機関は診療ガイドラインに沿った標準治療を行っています。ですから、別の病院でセカンドオピニオンを受けても、治療方針が大きく変わるケースは多くありません。
別の治療選択肢を得るには?
では、どのようにセカンドオピニオンを受ければ、別の治療選択肢を得られるのでしょうか。
その一つが「診療科を変える」という方法です。例えば肺がんの患者さんであれば、呼吸器内科ではなく放射線科でセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。同じがんであっても診療科が変われば治療アプローチが変わるため、別の治療選択肢が得られる可能性があります。ただし、胃がんや大腸がん(結腸がん)など、放射線治療の対象とならないがんもあるため注意が必要です(症状緩和を目的とした照射を除く)。
また、セカンドオピニオンは自由診療のため、費用は全額自己負担です。大きな病院の場合、30分の診療で3万円程度の費用が発生する場合もあるため、お金の準備も必要です。
その一つが「診療科を変える」という方法です。例えば肺がんの患者さんであれば、呼吸器内科ではなく放射線科でセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。同じがんであっても診療科が変われば治療アプローチが変わるため、別の治療選択肢が得られる可能性があります。ただし、胃がんや大腸がん(結腸がん)など、放射線治療の対象とならないがんもあるため注意が必要です(症状緩和を目的とした照射を除く)。
また、セカンドオピニオンは自由診療のため、費用は全額自己負担です。大きな病院の場合、30分の診療で3万円程度の費用が発生する場合もあるため、お金の準備も必要です。
セカンドオピニオンは「患者の権利」
がん治療を考えた場合、大切なことが2つあります。もちろん、最も大切なことは「がんが治る(寛解や治癒)かどうか」ですが、もう1つ大切なことが「納得して治療を受けているかどうか」です。
セカンドオピニオンを受けることで、納得した治療を受けられる可能性は高くなるでしょう。セカンドオピニオンは患者さんの権利です。受けたいと思った場合には家族と相談して、遠慮することなく主治医に申し出てください。また、セカンドオピニオンを受ける際には、保険会社が用意している付帯サービスを利用することも有効です。
今回は「患者さんの目線から見たセカンドオピニオンの現状」についてお話しさせていただきました。
セカンドオピニオンを受けることで、納得した治療を受けられる可能性は高くなるでしょう。セカンドオピニオンは患者さんの権利です。受けたいと思った場合には家族と相談して、遠慮することなく主治医に申し出てください。また、セカンドオピニオンを受ける際には、保険会社が用意している付帯サービスを利用することも有効です。
今回は「患者さんの目線から見たセカンドオピニオンの現状」についてお話しさせていただきました。

高橋 義人(たかはし・よしひと)
株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役
一般社団法人 健康事業支援機構 医療コーディネーター
ユニバーサルライフ株式会社 執行役員 東京第2支社長
1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。静岡・埼玉・大阪にて支社長を務め、2011年に独立。
その後、「がん治療とお金」のコンサルティング会社を設立し、現在に至る。
医療コーディネーターとしてがん患者と向き合い、患者目線に立った治療に関する情報提供・病院紹介・治療紹介・病院へのアテンド等の患者支援活動の傍ら、セミナー講師としてがん患者の目線に立ったがんに関する様々な講演を、日本全国で毎年150回以上行っている。
ホームページ https://mfpartners.co.jp
一般社団法人 健康事業支援機構 医療コーディネーター
ユニバーサルライフ株式会社 執行役員 東京第2支社長
1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。静岡・埼玉・大阪にて支社長を務め、2011年に独立。
その後、「がん治療とお金」のコンサルティング会社を設立し、現在に至る。
医療コーディネーターとしてがん患者と向き合い、患者目線に立った治療に関する情報提供・病院紹介・治療紹介・病院へのアテンド等の患者支援活動の傍ら、セミナー講師としてがん患者の目線に立ったがんに関する様々な講演を、日本全国で毎年150回以上行っている。
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